▼高見広春「バトルロワイヤル」(太田出版)
 ん〜と、……すでに読んだ人の感想をWEBを通じて読んできたけど、だいたい似たり寄ったりの感想だったなあ、私の場合も。
 ひとつは、非常にスタンダードなキャラクター構成でもって(ヒーロー、ヒロイン、参謀、ダーディーヒーロー、ダーディーヒロイン、そして、巨悪)非常に高度な吸引力、加えて、圧倒するくらいの文章量と情報量で1999年の薄ら寒い世間の現実に肉迫しているということ。
 同時に、読んでいて気にかかったのが、ある特定の世代にしか開かれていない空気感で、下手すれば一人よがりとも取られかねないくらいのレベルまで、一面に覆われているような点。(いまどき「3年B組金八先生」のパロディじゃ、今の十代だと通じない読者もいるのでは。政府の役人が「坂持金発」で、防衛軍の兵士たちが、田原、近藤、野村、って……)(1999/08/18)
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