▼ 「テロリストのパラソル」(藤原伊織/講談社文庫)
どうでもいい感想を。
・「用を足す」を「排尿」と書いている。「放尿」じゃなくて「排尿」かい。ちゃんと辞書にも載っている言葉ではあるけれど「排気」「排出」などという漢字と混ぜて連想してしまう。
ちゃんとした感想。
 何度も書いていることになるけど、全共闘世代を賛美している小説が大嫌い。この小説もうっかりすると、その辺にはまりこんでいきそうだったが、この世代が現代の若者にどう見られているか、シニカルに捉えている台詞もある。それでいて失われたかつての若い者たちの純情をわしづかみにしている。こんなかっこいい奴いるか、の波打ち際を泳いでいる。これが純文学だったら怒るが、エンターテイメントだし。(1999/10/14)
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