黒部源流の山、沢、温泉を訪ねて

 

恒例の盆の山歩き、本年は黒部源流の山、沢、温泉を飯尾さんと訪ねる事にした。黒部源流には多数のコースが存在するが、今回は源流の山、沢、温泉を多少強行スケジュールで訪ねた。

第1日浜松を夜立ち、米原から北陸線の夜行で富山に入り、折立から太郎小屋、薬師沢小屋を経て雲の平に

13日、富山を5.20発の折立行きの直通バスで折立に入り、朝食を済ませ7.40から太郎平に向け歩き始める。昨夜は夜行で殆ど寝ていないので、先行き心配である。折立からの登りは初めてであるのが、たいして疲れることなく登る事ができた。予定より早く太郎小屋に着き、昼食後薬師沢小屋に向け出発する。薬師沢小屋迄のコースは木道が多く大変歩き安いので予定より早く13.05には薬師沢小屋に着く。薬師沢小屋は黒部川の脇に建つ小さな小屋で、さすがイワナ釣りには絶好の場所である。時間も早いので、今夜の泊まりを薬師沢小屋から雲の平山荘に変更することにし、小休止後美味しい水を補給後雲の平山荘に向け出発する。 小屋から雲の平の道は直ぐ急登である。薄暗い樹林帯の中の、大きな石でごろごろしている沢のような登りである。昨夜の寝不足がここにきて利いてきた。行き会う登山者も少なく、2時間は大変きつい登りであった。雲の平に着いてからは、素晴らしい庭を左右に見ながら、平坦な木道の道を一時間気持良く歩くことが出来、16.00前に無事山荘着くことがきた。山荘は小さな山小屋である。直ぐそばに沢の水が豊富にあるが、上流にキャンップ指定地があり、飲料水としては利用できない。何か山でも生活汚染が深刻な事を教えられた。

 

 

 

               

 

 

 

 

 

 

 

第2日雲の平から、高天原、高天原温泉、岩苔乗越、水晶岳、ワリモ岳、鷲羽岳、三俣小屋

14日、雲の平山荘を4.15に立ち、雲の平の見晴らしの良いポイントから素晴らしい雲の平からの風景を写真に撮る事が出来た。朝食をすませ、6.00には高天原の温泉に向かって歩き始める。途中の奥スイス庭園からは、池塘に光りが入り、前に薬師岳が迫る素晴らしい風景に遭えた。高天原は雲の平から400M程下り、沢を渡ると着く。小さな高原だが黒部の奥の静かな別天地である。小屋には7.50に着く、目的の温泉は小屋から15分程の所にある。行ってびっくりしたが、温泉の色が素晴らしい薄いコバルトブルーである。数多く温泉に入っているがこんなに素晴らしい色の温泉は初めてである。見ただけで入りたくなる様な温泉である。入浴後小屋を8.50に立ち岩苔乗越に向かう。左手には今日登る水晶岳がそそり立って見え、先行きの大変さを感じさせてくれる。岩苔乗越には11.30に着き昼食後ザックをワリモ分岐点に置き、12.00に水晶岳に向かう。水晶岳には12.50分に着小休止後、直ちに帰路に就き13.40分岐点に戻った。通常タイムの半分で往復でき時間を稼ぐことが出来たので、安心して鷲羽岳経由三俣小屋に向かうことが出来た。鷲羽岳の手前から小屋まで40分夕立に合い雨の中を15.30小屋に着くことが出来た。三俣小屋は水も豊かで、小屋もきれいで気持ちの良い小屋である。また小屋の前からは槍ケ岳、北鎌尾根、硫黄尾根の絶好のロケーションできれいな夕景を撮る事が出来た。

 

               

第3日三俣小屋から三俣蓮華、双六岳、双六小屋、西鎌尾根、槍ヶ岳山荘

 15日、三俣小屋を4.10立ち、三俣蓮華山頂に5.10に着く。今日も天気は良く、三俣蓮華からは槍方面、黒部五郎方面、双六方面、雲の平、薬師方面、鷲羽岳方面と素晴らしい景色である。写真撮影と、朝食で一時間取り、6.20に双六に向け出発する。途中チングルマの穂と双六岳カールと槍の景色が素晴らしい。双六岳を経て小屋に着き大休止後、水の補給を行う、一昨年に小屋に寄った時は水道から水の補給は出来なかったが今年は出来た、多少今年の方が水の余裕があるように思えた。 8.45には夏の稜線歩きを楽しみたくて、槍の山荘に向けて出発する。天気の良

いときの稜線歩きは大変素晴らしい、このコースは槍の山頂を仰ぎながらの稜線歩きである。あまりの素晴らしいロケーションの為、途中じっくり写真撮っている方が3人程見られた。しかし思い荷物を背負ってアップダウンを繰り返しながら600位登るため疲れる、槍ヶ岳山荘近くになると、雷が聞こえだし夕立が来そうな天候になった。昨日と同じで降られるかと思ったが、雨は山荘に着いてから降り出したので大変ラッキーだった。13.00に小屋に着くことが出来た。小屋で穂先を見ているとザックを背負った登山者が10人位雨に中を穂先から降りてきた。30数年前に北鎌尾根から登り穂先に着いた感動を思い出し、夕立後穂先に登ることにした。 

 

第4日朝のドラマの撮影を終え、飛騨沢を新穂高に下山

今日は下るのみである。山荘前から朝の写真撮影を終え、5.30に山荘を発ち、飛騨側に下山を始めた。穂高方面の分岐点でひざの具合が悪そうな若い女性の単独登山者に合い、激励し先に下山を始める。槍平には7.40に着き朝食を取って大休止していると若い単独女性登山者が下りてきた、どうにか大丈夫そうであった。滝谷出会い、白沢出会いを経て新穂高温泉に11.30に着く。タクシーで槍見温泉に行き、槍見温泉で入るが槍は雲で見えなかった。気持ちよい露天風呂山の疲れをとり近くのレストランで昼食を取り、13.00に新穂高温泉をを離れ帰途に着く。
コースタイム

8/13 折立発7.40

太郎小屋11.00着 発11.30 薬師沢小屋

    着13.05 発13.15 雲の平着14.45 雲の平山荘着     15.55 

8/14 雲の平山荘発 4.15

途中一時間撮影 高天原山荘着 7.50     温泉発8.25 小屋発8.50 岩苔乗越着11.30発11.50    分岐点12.00 水晶岳12.50 分技点13.40 三俣山荘着    15.30

8/15 三俣山荘4.10 三俣蓮華着5.10 写真撮影 発6.15      双六小屋着8.30 発8.45 千丈分岐点着12.00 発12.    10 槍ヶ岳山荘 13.05

8/16 山荘発5.30 槍平小屋着7.40 発8.20  滝谷出会      9.00 白沢出会 10.00 新穂高温泉着 11.30