パソコンは上級者!?

(1998/2/11)


 私はこう見えても、パソコンは高校一年の頃からやっている。

とはいえ、始めはゲームと一太郎4.3からパソコンを使い始めた。

その頃の愛用機はNEC PC-9801RX2 だった。もちろんHDなど無い。

メモリも640KBと今では考えられないほどの容量でゲームなどができたわけだ。

しかし、一太郎4.3はFD起動のFD動作であったので、

FEPが作動するたびにFDDへアクセスするわけだ。

そこで、RX2の優れていた点はプロテクトメモリを増設できたことである。

1MB以上のメモリへアクセスできたということで

その当時としては、画期的であった。

4MBのプロテクトメモリを増設したが、価格は45000円ぐらいだった。

 この頃からパソコンのハードウェアとソフトウェアの知識を貯め始めた。

FD起動ディスクのAUTOEXEC.BAT, CONFIG.SYSを書き換え、

メモリをEMS、ディスクキャッシュ、

RAMディスクドライブ、プリンタスプーラに設定し、

一太郎4.3をFD起動時にはFEPであるATOK7の辞書ディスクを

RAMドライブディスクに 転送して一太郎4.3を起動する。

作業を開始して、初めて何かの機能を使うと、FDにアクセスに行く。

しかし、2度目からはディスクキャッシュにアクセスに行くので、

操作性は一気に上がるわけだ。

もちろん終了時には、学習された辞書ファイルを書き戻すように設定している。

後にHDDを購入するが、これも100MBで50000円と高かった。

今度はHD起動が可能となり十分に使い勝手が良くなった。

intelのCPUが世界トップシェアを取っている中で、

intel互換CPUメーカが、数社登場した。

そのとき、Cyrix社がかなりの486互換CPUを世に送り出した。

私ももちろんCPUアクセラレータをRX2に取り付けた。

コプロセッサがついた、

クロックが上がって処理が早くなったと

大喜びしたのも束の間。

実数演算処理で処理を行っていると思われるソフトは、

立て続けに、"使えるソフト"から"使えないソフト"に変わってしまった。

のちにわかったことだが、自分のRX2に限って初期不良を持っていたらしく、

CPUアクセラレータがきちんと動作できないことがわかった。

ベンチマークソフトで出てきた数字はどうやらでたらめだったようだ。

妙に速い数字が出てきたからなぁ。

"使えるソフト"が"使えないソフト"になってしまっては、パソコンも使えない。

仕方なくパソコンを購入した。

NECがちょうどX-MATEシリーズを世に出した頃、

A-MATEはちょうど在庫整理で安くなっていた。

時給1800円で塾の講師をやっていたこともあって、

大学一年の夏休みに入ったところでPC-9821As2を購入できた。

CPU intel486SX-33MHz, メモリ 12MB, HD 420MBというスペックにし、

MS-DOSを走らせるにしては比較的メモリに余裕のあるマシンであった。

このときは0〜640KBのコンベンショナルメモリから

いかに640KB〜1MBのアッパーメモリに格納データを上げるかということをした。

Pentium互換というようなODP, CPUアクセラレータが出てきたので、

ODP DX4-100NHzにしたり、CPUアクセラレータでCyrix 5x86-100MHzにしたりと、

友人同士でNEC 98マシンでのベンチマーク大会をし、

ギャグ論文まで作ってしまった時期でもあった。

As2を買ってから約3年経ち、卒業論文に取りかかる頃、

どんなにUPGRADEしたAs2でもPentiumの早さにはかなわなかった。

しかたなしに携帯性も考え、PC-9821La10を購入した。

メモリもWindows95で使い勝手がいいように、

予算の許す限りとして24MBまで増設した。

本体重量は2kgを切ったB5サイズのサブノートはなかなか良かった。

しかしExcel95を利用してグラフを書くことが多かったので、

VGAの画面ではかなりシビアな作業となった。

ゆっくりでもAs2を使って作業をするか、

作業困難でも速さをいかして作業をするかと

絶えず葛藤していたような記憶がある。

お気づきの読者もいると思うが、

私はいままでに3台ともNEC製のパソコンを使っていた。

なぜと思われるかもしれないが、理由は簡単である。

NECのキーボードに慣れていたから。

ソフトが生かせるから。

この2点だけである。

Windows95が世に出てからは、

98もAT互換機(いわゆるDOS/V)もそう変わらない。

NECは情報の処理を少し遅くしてでも信頼性を重要視して

設計をしているようだったが、

これまでパソコンを使ってきた者にとっては、

それ以上に価格が高いということの方が重要である。

AT互換機がOSレベルで日本語入力ができるようになった頃から、

98の大波は、世界のAT互換機の波に飲み込まれ始めたのかもしれない。

私は昨年就職してお金に余裕ができたので、

NECが事実上98撤退を聞いた頃に、AT互換機に乗り換えた。


今の私はショップメイド パソコンで、

ベースモデルにさらにパーツ付けたカスタムマシンを使っている。

AT互換機に関しての専門誌には目を通してはいる。

なにかパーツを買ってきて取り付けようかと考えるが、

俗にいう"相性"だとか、

内蔵SCSI機器用として具体的にどのケーブルを使えばいいかなど、

ノウハウというものは全く持っていない。

ただ98で培ったパソコンの動作原理というようなことが

ただ漠然としてあるだけである。

こんなパソコン歴7年半の私は、どのぐらいのレベルにあるのでしょうか。

OA化の進んでいない会社では、エキスパートとまで言われてはいるが

はっきり言ってそういわれるほどのレベルにはないように感じている。

どなたかその辺を評価していただきたい。


mail to: osamu_i@mti.biglobe.ne.jp


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