森 信三は、戦前・戦後を通じて、日本の教育界最大の
人物である。常に実践を重んじ、実践から得た真理のみから
その思想体系(全一学)を作り上げた。定年後、1年の半数
以上を全国への公演行脚に費やし、膨大な著書を執筆した。
森 信三の提唱する哲学は、実践するためのものである。
たとえば、しつけ3原則は、「ハイの返事」「あいさつ」「はきもの
をそろえる」の3つである。これだけをやれば他のしつけはでき
るようになる━━というのである。さらに、複写ハガキ、ひとり雑
誌の発行、立腰(腰骨を立てる)など、やれば、それに自然と
教えられるというものである。わたしは、20代の後半にこの哲
人に大変な感化を受けた。決して歴史の表に出ようとせず、
『隠者』に徹せられた哲人を、及ばずながら紹介したい。
(1)森信三と私
(2)森信三の年譜
(3)全一学
(4)半田市のホームページによる紹介
(5)森信三語録(トップページにあるもの)
出典:寺田清一 編 「一日一語」(不尽叢書) 不尽叢書刊行会
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