平等のウイルス

──かけっこは手をつないで横一列に──

 今、学校現場では、役割の違いと人格が混同されている。教諭・養護教諭・実習助手・校長・教頭という職名のちがいがあるのが、『差別』なのだそうだ。役割と人格は別なのではないか?
 ある教員が、定期テストの度数分布表を見て、「ドベの生徒がかわいそうだ!これは差別だ。度数分布表を廃止せよ」と発言した。誰も反論できなかった。だが私は言う。「それは、結果平等の発想に基づいた発言である」と。定期テストは厳密にスタートラインをそろえた平等な競争である。これはほど平等なものはない。努力をしない生徒に配慮を──と言うのであろうか。それとも、どう努力してもできない生徒がいるのだ──というのであろうか?弱者を固定することこそ差別である。……かくして、努力してもしなくても、同じに評価され、努力した者がバカを見るのである。"平等のウイルス"は、秩序と努力を否定する恐ろしい思想のウイルスである。

ウイルスの構造

内    容

カバー〔C部〕

ウイルスの宿主

平等主義

(法のもとに平等、機会均等、スタート地点の平等)

アンカー〔A部〕

ウイルスの本体

結果平等

ターゲット〔T部〕

狙われた思考のバグ

ねたみ・ひがみ、努力をせずに楽をしたい。

弱者保護は無制限に正しい

セレクション〔S部〕

利己心による選択

「スタートラインは同じ」か、

それとも、「強者のスタートラインを後ろに下げるべきだ」か

メソッド〔M部〕

ウイルスの発症・強化

「秩序があること」を不平等(差別)であると喧伝する

    (役割の上下を人格の上下と混同させる)

競争は(結果の)不平等を産むので否定する

「強者は悪、弱者は正しい」であると宣伝する

エフェクト〔E部〕

ウイルスの症状・効果

否定されるもの

秩序・努力・正当な競争・立場をわきまえる心

天皇制

感染時の症状

無礼・下品になる

役割の上下と人格の上下を混同し、上司に無礼な態度(対等な態度)をとる

崇高なものをひきずり下ろす(崇高なものを否定する)

自分よりも優れたものを、崇高な理屈をつけてひがむ

平等が競争原理であることに気づかない

    (平等と競争原理を対立的にとらえる)

努力する者の足を引っ張る

  (お前が頑張るから、私が苦しいではないか)

正直者がバカを見る風潮

弱者の神聖視・弱者を社会運動の先頭に立たせる

成績にオール3をつける。

テストで成績を付けているくせに平均点や偏差値を算出することに罪の意識を感じている教師。

競争をとにかくすべて否定する。

 

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