自由のウイルス

          ──リーダーはなぜ雑用係になってしまったのか──

 自由という言葉が、「自らに由る」という意味を離れて久しい。新聞の投書にも、「学校の自由は、制限付きの自由なのでおかしい……」というようなものも見られ、この思想のウイルスは世間に深く浸透している。今、世間では「子供の権利条約」などがトレンディであるが、私は、「子供の義務条約」「大人の責任条約」のようなものが、むしろ必要だと思う。

ウイルスの構造

内    容

カバー〔C部〕

ウイルスの宿主

自由主義(自らの意志で自らの行動を選択し、その責任を負う)

    (公に対して義務を負う)

アンカー〔A部〕

ウイルスの本体

放縦(無制限の自由)

ターゲット〔T部〕

狙われた思考のバグ

強制されたくない。犠牲を払いたくない

うまいところだけを食べたい

    (権力は敵だ)(管理職は敵だ)

セレクション〔S部〕

利己心による選択

「責任や義務の伴う自由」か、

 それとも、「無制限の自由」か

メソッド〔M部〕

ウイルスの発症・強化

公・国・権力の腐敗を喧伝する

形式を否定しゆく

形式的なものは無意味であると宣伝(その意味を伝えない)

楽な方が理にかなっているという雰囲気を作る

公の力(権力)が弱いものを虐げる実例を上げる

 

エフェクト〔E部〕

ウイルスの症状・効果

否定されるもの

公・公共心・公のシンボル・式典

国・愛国心・国のシンボル

感染時の症状

寄生虫体質になる

公が個人個人の自由を少しずつ犠牲にして成り立っているものであることに気づかない。

    →国・自治体が、自分と対立関係にあるか

    のごとく振る舞う

極端な反権力志向

無責任

権利だけを主張して、義務を実行しない。

ゴネ得体質

責任のない立場の者が、責任ある立場の者を無責任に責める。

リーダー不在。リーダーは雑用係