歴史のウイルス

━━過去はすべて悪でしょうか?私たちは世代間をハサミで切られている━━ 

 歴史の中には、否定してはならないものがある。日本人は過去の記憶を消された民族である。
 広島の小学校の校庭から二宮尊徳像が取り除かれた。「封建領主を賛美」しているからだという。
 現在の日本の繁栄は、縄文時代から江戸時代、明治時代に至るまでの先人の努力の積み重ねによる。決して戦後の日本人の努力だけで達成されたものではない。断じてない。

ウイルスの構造

内    容

カバー〔C部〕

ウイルスの宿主

私たちは歴史から学ぶべきである

戦争はできれば避けるべきである

アンカー〔A部〕

ウイルスの本体

私たちは歴史を反省材料にすべきだ

戦争は絶対悪である

ターゲット〔T部〕

狙われた思考のバグ

現在の豊かな生活から当時の状況が想像できない

(→現在の状況から過去を断罪してしまう)

あの犠牲があったから、今の平和があるとは思えない

謝れば罪はゆるされる。謝らない人は悪人である

私は、反省をする善人になりたい

セレクション〔S部〕

利己心による選択

「過去の時点に立ち返って、自分ならばどう葛藤し、どう判断するか」か

それとも、
「現在という安全地帯から、現在を基準にして過去を批判する」か

※後者ならば、葛藤・判断は不要。一つの価値観を教え込めばよい。ゆえに、ウイルス入り平和教育ロングホームルームは面白くない。

メソッド〔M部〕

ウイルスの発症・強化

《循環論》(虚偽論の一種)※

日本だけが悪かった→反省しなければならない→外国との比較は反省を拒む悪しき態度だから禁止→日本の悪行だけを調べる→やはり日本だけが悪かった


日本人であることが恥ずかしくなるような歴史教育

エフェクト〔E部〕

ウイルスの症状・効果

否定されるもの

世代間のつながりが(精神的に)切断される

現在の平和や繁栄の根拠がわからなくなる

戦前のすべて

命をかけて国を守った兵士の心

(戦死者はすべて犬死)

愛国心・民族意識(過去と断絶した民族となる)

自分の祖父を尊敬する心

感染時の症状

戦前悪、戦後善の二元論で、戦前のものをすべて否定する

日本的なものを『前近代的』といって否定する

過去を反省といいながら、祖先と他人のフリをする

日本人であることを恥じている

反日的日本人になる

国際化とは無国籍になることと錯覚する

当然、日の丸反対、君が代反対

※マルクスが経済学会を追放されたのは彼の理論が循環論であるとベーム・バヴェルクに批判されたからである(小室直樹:日本経済破局の理論)
※ 循環論は、ひそかに、結論を前提として論を組み立てているので、何も証明したことになっていない。