どんな人が感染しやすいか

 私が、思想のウイルスを解析し、検出した動機は、優秀な教員が次々と誰が考えてもおかしな思想に次々と染まっていったからである。これはまるでこれは病気だ。体ではなく、頭脳が感染するのだから、ソフトウエア上の問題である。コンピューターに感染するコンピューターウイルスにヒントを得て、「思想のウイルス」と名付けた。だが、学校関係者以外には、以外とこのウイルスに冒されている人は少ないようだ。

 また、学校社会の中でも、「生徒想いの、いい先生」や「人権派先生」それから「まじめ一直線先生」がことごとく感染している事実に突き当たった。いわゆる「ワル先生」や「勝負師先生」(部活命の先生)は感染率が低い。「仕事が嫌い先生」や「怠け者先生」も罹患率が高い。それから、「頭のいい切れ者先生」は、感染したふり(注)をして、発症を押さえ込んでいるケースもある。

 総合してみれば、「純な心」をもち、それに加えて「我」が強く、「まじめな人」が感染しやすい。やっぱりそれは、「教師タイプ」である。教師は、何とか正義の側に居たいと思っている。教師は弱者を保護することは最優先課題と考えている。教師は、平和を実現したいと思っている。教師社会には競争がなく、外界と接するチャンスが少ない。まさに、教師は「思想のウイルス」の格好なターゲットである。学校は、思想のウイルスの温床である。私は、学校に勤務していたからこそ、思想のウイルスを発見することができたのである。

 

【注】感染したふり

 思想のウイルスに感染した人(特に団結のウイルス)は、他と違う思想を表明することは非常に勇気がいることである。したがって、所属する団体の思想を信奉しているふりをしなくてはならない。その精神構造は『VM構造』と呼ばれている。(私が名付けたので、私しかそう呼んでいないが)

 VMと言えば、通常、エミュレーションなどで使われる、“バーチャル・マシン”のことを指す。たとえば、パソコンの中に、ファミコンという仮想コンピューター(VM)を作りそこでファミコンのソフトを走らせると、パソコンでファミコンソフトが動いたことになるのである。

 原理はこれと同じである。VM(バーチャル・マン)構造である。人間Aの中に、もう一人の人間Bを仮定して、この人間Bに思想のウイルスを感染させるのである。すると、人間Aは、思想のウイルスに感染した人間Bを内蔵することになる。人間Aは、思想のウイルスに感染した行動もとることができるが、人間Bを切り捨てることによって、感染していない行動もとることができる。優秀なCPUを搭載し、多量のメモリーを積んだ人間ならば、これも可能である。そうでない場合、感染したふりなどはできないのである。