思想のウイルスの構造

   ━━それはCATS’ME構造だった━━

 思想のウイルスは、いわゆる『偏狭なイデオロギー』そのものを指すのではない。非常にファイルサイズの小さい、見えにくいものである。まるで、線路のポイントを切り替えるように、列車の行き先を正当な思想から、偏狭なイデオロギーの方向に変えてしまうのような━━その線路の「ポイント」のような存在である。すなわち、

    自由思想+思想のウイルス=利己的な自由思想
   平等思想+思想のウイルス=利己的な平等思想
   平和思想+思想のウイルス=利己的な平和思想

 

想のウイルスの構造は、次の6つの特徴をもつ。

            (1)カバー〔C部〕……正面から反対できない(ウイルスの宿主)
(2)アンカー〔A部〕……ウイルスの本体
    (3)ターゲット〔T部〕……狙われた思考のバグ
      (4)セレクション〔S部〕……不平不満による選択
     (5)メソッド〔M部〕……ウイルス発症・強化の外因
    (6)エフェクト〔E部〕
……ウイルスの効果・症状

 この頭文字をとってCATS’ME構造と呼ぶことにする。
常に、「人類の普遍的な価値」の陰に巧みに潜み、人間の利己的な欲望の力を借りて、その「人類の普遍的な価値」を変質させるのである。
 

ウイルスの構造 要約 本質 内容
カバー〔部〕 ウイルスの宿主 普遍的な価値観
反対できない
自由・平等・平和など、
人類の普遍的な価値観。
アンカー〔部〕 ウイルスの本体 巧妙なすりかえ 普遍的な価値を巧妙にすり替え、
これを『絶対正義』とする。
ターゲット〔部〕 狙われた思考のバグ 人間の利己心 思想のウイルスが結びつく人間
の利己心
セレクション〔部〕 ウイルスによる誤誘導・誤選択
利己心による選択
楽な方(正義の廉価版)
を選ばされる
普遍的な価値(C部)に似せて作った
ウイルス(A部)を不平不満と結びつけ、
二者択一を迫り、安易にウイルスを選
択させる。
メソッド〔部〕 ウイルスの発症・強化
外部コントロール
感染させた人間を
外部から操る
ウイルスを外部からコントロールする
言論。ウイルスを発症させ、強化する。
エフェクト〔部〕 ウイルスの効果 不平不満の増大 その思想のウイルスが何を破壊し、
どんな症状を呈するか。



『自由のウイルス』を例にとった詳しい説明
(※自由のウイルスは、人間を寄生虫に変えてしまう恐ろしいウイルスである)