中つ国の始まり(神話について)


指輪物語の舞台である中つ国の始まりについては「シルマリルの物語」に詳しく書かれています。
神話というのは複数の人々によって語り継がれて作られていくものですが、
物語のために体系だった神話を作成したのはこの作品が初めてではないでしょうか。

世界の始まりについて

世界には唯一なる神エル(イルヴァータル)がいました。
イルヴァータルはアイヌアを創り、アイヌ
(アイヌアの複数形)に主題を与え歌わせた。
歌は均整がとれ心地よいものであった。
アイヌの中にメルコオルという最も力の強きものがおり、
その歌に自らの主題を織り込もうとしたため、不協和音がおきた。
イルヴァータルは新たなる主題を示し、不協和音を消そうとしたが不協和音が勝り
三度主題を示した。音楽は競い合いながら新たな主題に織り込まれていった。
イルヴァータルは歌を終わらせ、アイヌに視力を与え、その歌が虚空にて
形となっているのを見せた。そこには歌によって創られ歴史が始まった世界があった。

中つ国の神について(ヴァラール)

メルコオル:アイヌアの中でもっとも力強きもの。世界のすべてを支配しようと画策し、神々の戦いで虚空へ追放された。
マンウェ:世界の空気と風にもっとも心を配ったアイヌ。メルコオルとは兄弟でもある。
ヴァルダ:星々の女王。マンウェと共に地上でもっとも高いタニクウェティルの山頂の宮に住む
ウルモ:イルヴァータルにもっとも深く音楽を教え込まれ、特に水に思いを傾けたアイヌ
アウレ:大地の構造を考えたアイヌ。工人としての技能に優れる。後にドワーフを創造し、ドワーフの父として知られる。
ヤヴァンナ:植物に心傾けるアイヌ。アウレの妻でもある。アウレがドワーフを創造したとき、妻に内緒にしたため、ドワーフは木を慈しむことはない。
ナーモ:死者の家マンドスを管理するアイヌ。
ヴァイレ:時間のすべてをつづれ織りに織り込む。ナーモの妻
イルモ:夢と幻をつかさどるアイヌ。ナーモの弟
エステ:傷と疲れをいやすアイヌ。イルモの妻
ニエンナ:悲しみを熟知したアイヌ。マンドスの館に赴き、霊に力を、悲しみを知恵に変える。ナーモとイルモの妹
トゥルカス:もっとも武勇に優れたアイヌ。雄々しきものアスタルドという異名を持つ
ネサス:しなやかな体と快足の持ち主。鹿を愛し、踊りを楽しむ。トゥルカスの妻、オロメの妹
オロメ:力強き神。怪物や残忍な獣を追う狩人でもある。
ヴァーナ:彼女の足を運ぶ先は花がさく。オロメの妻、ヤヴァンナの妹

テルペリオン・ヴァリノール・シルマリル

星々の世界とエルフについて

日の元の人間について


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