(第1回)持久力・集中力の強化(スピードに期待はできませんが長距離に慣れるトレーニングの基礎になります)
2011.01.13
「すっから父さん」がジョギングを始めた初期の頃に実践して効果のあったトレーニング法を紹介します、気が向いたら実践しみて効果があったら続けてみて下さい。

【8の字走・・・集中力、持久力、バランス強化】

広い場所を必要とせず、どこでもできるので近くに走るコースがとれないジョガーや雨の日には家の中でも出来るトレーニングなので非常にお手軽です。  
直径数メートル(3〜10m)程の円をふたつ、8の字(無限大の形)を地面に書くか想像して、そのラインの上を単純にぐるぐると走るだけです。
スピードはゆっくりでも、早く走ってもかまいませんが基本的に時間走なので走り続ける時間は最低1時間半〜2時間以上を目標として続けます。
慣れないうちは10分くらいすると気が滅入ってくることもありますが、やり続ける事で集中力、持久力が極端によくなってきますので、暫く慣れるまではその時点で中止して通常のジョギングを続けて下さい。

少しづつ慣れてきて50分くらいすぎると気が遠くなるようなランニング・ハイにも似た無我の境地に入って来る事もあるでしょう、そうなれば8の字走に慣れてきた証拠で、あとは体力さえあれば2時間くらい続ける事は段々と楽になっていきます。

父さんが10キロやハーフのレースが最後まで安定したスピードで走れるようになった、ひとつの理由にこの練習の効果があったと思っています。
月に2〜4回くらい実践すれば効果はあると思います、疲労回復には少し短めな時間(20〜30分)でゆっくり走ると効果がありますが、不慣れな場合には滅入って頭の方に疲労が残ってしまう事もありますので注意ですね。

【LSD・・・Long Slow Distance:長い距離をゆっくりと】

すっから父さんも元気なころにはLSDを何度か試みましたが、完璧なLSDは一度も出来ずに終わっていました。
最近のジョガーの方はいつもよりゆっくり走ればLSDといってる感があります。
LSDにははっきりと決められた定義はありませんが、当時はLSDの定義としてキロ8分くらいのスピード(心拍数は120くらいで130を超えない)を維持し、5時間から8時間走り続ける方法ということが一般的で、実業団の方達も持久力アップと集中力アップの目的で当時の有名ランナーも沢山実践されて良い成績を残していました。

しかしこのキロ8分位と言うのが曲者で、普段自分が一番楽なスピードで走っているランナーにとっては歩き以下のスピードくらいの感覚になるので、心理的にも肉体的にも負担が高く非常に苦痛になり、いざ挑戦してみると普段走っている時間くらいが限度になって来ます。

42.195キロも実業団のトップランナーであれば2時間ちょっとで走り切ってしまう距離ですが、このスピードで走るとなると5時間走ってもフルの距離には到底及びません。
ですからこれを乗り越える事で、精神的にも肉体的にも、とても強靭な身体が作り上げられると思います。
ランニングは自分が普段あまり考えずに身体に任せて走っているスピードが一番楽なんですね、この練習方法は身体的には一番適切な方法で、これ以上記録が落ちる事もありませんが、伸びる可能性もあまり期待できないかも知れません。

と言う訳で走力を向上する為に、ただひたすら走るという方法にとらわれず、そんな色々なトレーニング方法を計画的に取り入れる事で効果は倍増すると思います。