ADSL導入記 番外編

 このページは番外編として、既にお使いの方でも参考になる接続情報をお伝えしたいと思います。但し特定の環境で可能と言う前提で書いています。元々ADSLは不安定なものですので作動保証をするものではありません。
このページの記載事項は2006年頃から数年間に渡り掲載していたものです。
内容が当時の状況を現したものですので、現在とは異なることを了承ください。
 上の接続方法は本来推奨されている標準の方法です。皆さんもこのように繋いでいるのでは無いでしょうか。
しかし考え方によっては別の接続方法もあるのです。意外と知られていないのが不思議なほどなのですが、興味のある方は試してみてください。
但し何度も言いますが環境によりますので作動保証はいたしません。
図1 図2
 この接続方法は実際に私が現在使っている方法です。ISDNと併設との関係上、ADSLは専用線となっています。この方法では電話機1台で一般電話とIP電話の両方を使える利点があります。もちろんADSLを電話兼用タイプにしていればモデムの前にスプリッターを付けてもう1台の電話機の設置も可能、IP専用電話機の設置も出来るわけです。
 そしてこの接続方法は何と言ってもISDNの複数番号取得。電話とFAXは別番号、更にはIP電話番号も使え、ADSL回線がダウンしてもダイヤルアップ接続でISDNを利用しての安定通信が確保出来ることです。バックアップも兼ねた便利な接続だと思っています。

 NTTの某関係者の話では同様の接続をする人が出てきたとのこと。その中の一部で一般回線からの着信に於いて、電話をかけた方は呼び出し中なのに着信側で呼び出し音が鳴り出すまでの時間に大きな差が発生することがあり、確認している範囲で最大20秒とのこと。そのため留守だと思い着信側の呼び出し音がなる前にかたけ方が電話を切ってしまいうと言う事象があるそうです。もちろん留守番電話の応答対応の場合も同様です。
これはIP電話用のアダプタやルータ、そしてTA等の接続機器が厳密には電話規格と異なっていることから起こるものと思われます。相性があるようですので、必ず発信・着信・その他の作動確認を行って下さい。
NTTでは行わないように指導しているようですが、私の所では一切の不都合は起こっていません。
別ページでの「Bフレッツ移行」でIP電話対応ルータが変わりましたが、同様に問題なく作動しています。それどころか電話機とパソコン(FAXモデム)を繋ぎましたが問題ありませんでした。以前のルータでは電話機1台が限界でしたので、使用機器の相性であることは間違いないようです。

図3
意外とお奨めなのがこの接続方法。本来スプリッターは電話音声にADSLノイズが入らないようにするフィルターの役目が主で、電気的にはほとんどモデム側には何も入っていないに等しいのです。だったらスプリッターによるロスを稼ごうと考えた接続方法。専用線の接続と同じ事です。
実際に知り合いの所で「スピードか上がらない」との依頼で接続してみたら、何とリンクスピードが2倍になりました。別に支障は出ていないと言っていますし、安定して作動しています。
図4
 この接続方法は特殊です。一般電話とIP電話を確実に分けて使いたいときに便利です。とともに実は簡易的な2回線契約の使い方が可能です。
要するにIP電話を使いながらインターネットをしていても一般電話が使える訳です。家族用は一般電話で着信、自分用はIP電話で着信。長電話をしても電話が繋がらない何て事が防げますし、自分の部屋で使う場合も電話中にもう1本の電話が受けられるわけです。ほとんど2回線契約のようなものです。
 

 考えればまだまだ便利な接続方法があるかも知れません。ご自身でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。但し必ずうまく行く保証は全くありません。接続が出来なくなることも考えられます。しかし実際には使っている人も多いと思います。

注意
スプリッターに雷保護が入っている場合は、スプリッターの接続位置を変更すると保護されない部分がでてきます。その場合は必要に応じて追加しましょう。ノイズフィルタータイプの雷保護製品を使えば、運が良ければスピードが上がるかも知れません。

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