初めてのシイラ・フィッシング
駿河湾の仕立船(あさや大幸丸)で出撃。土肥港に朝5:30集合、6:00出船。
初めてのシイラであったが、メガバスルアーがどの位シイラに対抗できるのかとバスロッドでどこまで行けるのかを試したかった。その対象となったのは、リップインベイト
S、リップレスベイト FS、ジャイアント・ドッグX、そしてメタルXの4アイテム。メガバスがソルト用に使用する事も想定しているアイテムである。ご存知のようにメガバスのルアーは各アイが内部のプラスチック(メタルX以外)で固定されており、強度的にどの程度耐えられるのか興味があった。湾奥の帝王の話しではリップインベイトで4キロにドラグを設定すると割れる事が多く、2キロくらいが適切であるとアドバイスを頂いていた。そこで、この日持ち込んだ2本の竿の内、バスロッドのダイワ・プロキャスターS(グリップエンド延長改)に付けたTD-X 3000Aiのドラグを2キロに、ジギングロッドのTD-X Boat Shaft Jigging Special インターラインに付けたTD-X 5000Hのドラグを4キロに設定する。開始早々、バスロッドで投げていたジャイアント・ドッグ
Xを気にし出したメーター級シイラが見えた。そこでリトリーブスピードを早くし、アクションを大きくするとがっちりと食いつき、すかさずアワセを入れるとシイラが走り出す。この時点でロッドはバットから曲がり、ドラグを鳴らす。ハタから見たら酷い状況である。しかし、2キロ程度のドラグではこのロッドは折れそうも無い。シイラはデカかったが船際まで寄ってきた。おそらく、ここでランディングしてくれる人が側にいたら、このままランディング出来た。しかし、側まで寄ってきたものの弱りきっているわけではないシイラは船底に向かって猛烈な勢いで走り出した。ラインが船体に擦れているのがわかる。ラインはPE1.2号である。このままではマズイとさっさと揚げにかかるが、2キロのドラグは滑り、これ以上絞めても今度はロッドが持たない。こんな時の対処法を持っていない私はシイラが勝手に向きを変えるのを身を船際から乗り出しながらロッドを保持して待っているだけであった。そして、ラインは切れた。切れて当然だ。私の誘導がまずかったのだ。シイラ君ごめん!バスロッドで70−80cmクラスのペンペンなら問題なく取れたが、メーターオーバーではそれなりの対処方法が必要だったのだ。しかし、シイラ初挑戦でいきなりメーター級がかかってしまった為に練習も何もなかった。シイラロッド等の固い竿なら問題なく取れていたのは間違いない。事実、ジギングロッドでは取れているのだ。普通のタックルを使っていればシイラとのファイトは、タックル的に危なくなる事はマズ無い。たとえメーターオーバーだとしても。メーター50とかだったらわからないけど。出来れば、次回はデストロイヤーを手に入れて戦ってみたい。リップインベイトには
70-80クラスのペンペン、カツオ、メジ等しかヒットせず、耐久テストを行うまでには至らなかった。塗装には歯による傷が付いてカッコ良くなったが、ボロボロというところまではまだ行っていない。リップレスベイトには今回は何もかからなかった。泳層的が合っていなかったのだろう。
Metal-X
は強度的に問題がある筈も無く、耐久性を問う必要も無い。Metal−Xでシイラは狙わなかった。ジャイアント・ドッグ
Xにもメーターオーバーがかかったが、揚げられなかった。90cmクラスは揚げたが問題がある筈も無い。唯一獲ったメーターオーバーはトビペン13cmによるもの。でかいペンシルのアピール力と飛距離は凄い。デカシイラにはベストの選択だとはわかっていたが、極力メガバスで釣りたかったので最後に使用した。
各ルアーのベストマッチのフック、スプリットリングは下記の通りだ(と思う)。
リップインベイト:
がまかつ Treble 19 の4番。65lbのリング。リップレスベイト:
がまかつ Treble 19 の4番。65lbのリング。ジャイアント・ドッグ
X: がまかつ Treble 19の2番。65lbのリング。最後にメガバスルアーを使用するのに一番重要なのは、バスロッドか、柔らか目のシイラロッドを使う事である。はっきり行って固いロッドではメタル
X以外、飛距離、アクションで他のシイラ用のルアーに大きく負ける。他に負けない飛距離を出し、繊細なアクションを付け易くする為にこれらのロッドが必要だ。乗合船ではお勧めできないが。また、乗合でも、仕立でも、ミヨシ付近に陣取る事が初心者である程、重要である。ミヨシ(船首)のトップは上手い人に任せた方が良いが、胴部分からの釣りになると投げづらくて飛距離は出ないし、魚が見えにくい。上手い人は胴からアンダーキャストでも飛距離を出せるから問題ない。胴からだと魚が船の周りに寄ってから投げることになり、それ以前にミヨシ周りの人が先にヒットがあり、大物がかかったときには絡まない様にルアーを投げられなくなる事にもならないとはいえない。まずヒットするのはミヨシ付近からという事だ。魚に近いからロングキャストが出来なくてもヒットする可能性が高くなる。
つまり、
1番良い方法はミヨシのトップに上手い人を配置(魚を寄せる人)し、その付近の釣りやすい所に初心者を配置するのが全体のバランス的にはベスト。上手い人は胴からでも十分対処できる。シイラはそんなに上手くない人でも簡単にはバレ易い魚ではないし、近くまでは寄せられるはず。群れは散らずに済む。と言っても、ミヨシの方が釣りやすいし、釣れるから誰しもミヨシに行きたがるのは当然である。と言うのが初めてのシイラ・フィッシングの感想である。
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