落下テスト

この項目が一番の心配であったのは言うまでもない。

このテストの際にPorta-Bote10'に課される重さは合計280kg。そして落下させる高さは船底から90cmである。この重さにプラスチックの座板は耐えられるのか?と言う思いが駆け巡り夢にも出る始末である。

スリングをバランスよくボートに掛けてフォークリストでバランスよく吊り上げたところで約30Kgの砂を詰めた土のう袋10個を負荷がなるべく均等になるように配置する。

このときに重要なのはスリングを後部と中央の座板の位置にかけると言うことである。位置が違うと船体を絞るような形になってしまいストレスマークが付く事になる。

さて、落下である。私は水側のほうでボートフックを使い船が正しい方向に向くように抑える。はっきり言って水しぶきがとても怖い。落下の瞬間を狙うデジカメもビクビクものである。そして落下。

やはり上手く取れていない。水しぶきだけである。しかも船の位置に向いているのか怪しい。

水しぶきが収まったときにそこには何ともないPorta-Boteが現れた。「おおっ!」よかったー!

JCIの検査員の方が水しぶきが入っていないか検査するが問題なし。

その後、3人分の土のう(225Kg)を取り除き乾舷をチェックしこれもOK

そして水面から上げて、灯火の検査。両色灯と白灯が別々にスイッチが切れるのを確認し、この検査もOK

当日に安全性試験報告書を忘れたので郵送することにした。翌週の7/4に船舶検査証書、検査手帳、検査済票、安全タオルが送られてきて、無事に船検の取得となった。