試験(臨時)航行

 

休みの日になり処女航海も踏まえて長時間の航行に出る。もちろん、タックルも積んである。千明氏、白木氏、そして私の3人である。千明氏のエンジンもそうであったが、私のHONDAエンジンもとてもかかりが悪い。プラグ、ホース、その他をチェックしながらもエンジンをかけつづける。プラグが濡れていたので新しいものと交換し、更にロープを引くが中々かからない。この間約一時間。とにかく大変である。友人と代わる代わるエンジンをかけるが既に筋肉痛である。やっとエンジンがかかり、アイドリングで少し置いた後に出発するがアクセルを一番スローな上体に持って来るとエンジンが止まりそうになってしまう。そして、しばらく走った後にスローにするとエンジンが止まった。エンジンは温まっているのですぐにかかると思っていたが、中々かからない。「ゲッ!」。再始動には30分もかかってしまった。その後は回転を落とし過ぎない様に気を使いながら走っていく。

今日の予定は葛西、東雲運河、大井、鉄鋼埠頭経由で戻ってくると言うものである。しかし、船足はとても遅い。3人乗っているのと慣らしをしているのとでこれまた大変である。かなりの時間をかけて大井にたどり着き穴うちをするが、船長は気が抜けない。カートップボートにとっては驚くほどの大きな引き波が突然迫ってくるのだ。見た感じは自分の頭の高さを超えている。しかも、岸際なので引き波返しもあるのだ。東京ディズニーランドのカリブの海賊にあるアップダウンをはるかに超えている。(たいしたことない?)しかも、引き波に恐怖はこれだけではなかった。帰りに狭い水路でガス欠で止まってしまい、引き波&引き波返しの真っ只中に長時間いることになってしまった。そして、いろいろ時間を食ってしまったため、夕立も迫ってきて風力4になり、スプレーをかなりかぶることになってしまった。

処女航海はかなりすごいことになってしまったが、逆にいえば先に良い経験をしたともいえる。ボートの信頼性はかなりのもので船首を向けてスローで行けばかなりの波は超えられる。非常時には冷静になれる材料となると言うことである。しかし、エンジンの始動はなんとかしないと。

 

 

 

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