486GF拡張奮闘記


その1 DOSマシンからの脱却

 私がパソコンの改造を始めたのはV13を購入してからですから、2年弱、まだまだ初心者です。V13導入により最前線を退くこととなったGF。売っても良かったのですが売値が1万を切っているし、初めて買ったものなので愛着もありましたし、サブマシンとして使おうと思ったのがきっかけです。これはDOSマシンとして使っていたせいもあり、125MBのSCSI-1ハードディスクとメモリー5.6MB、そして使われなかったビデオボードが付いているだけ。まずはこのままでWIN3.1を導入してみました。

遅い!遅ーい!

あの当時はこんなに速いマシン使いこなせるかなと思っていたのに。この時点ではWIN3.1が快適に動くようにすることが目標でした。
 まず購入したのはビデオカード。元のはWIN3.0のドライバーしかなく、しかも古すぎる。そこでメルコのWGN-V4と言うものを買いました。これだ高解像度、多色発色が出来るはずです。早速使ってみると・・・640×480以上が表示できない!これはモニターが対応していないようでした。(なんと山水のディスプレーです。)残念。しかも快適にWIN3.1を動かすことは出来ませんでした。

その2 CPU換装

 次にすべきことはCPUを変えたいと思いました。486SX-16MHzではやっぱり非力です。そう思っていたときに大学の先輩から余っていたDX2をもらうことが出来ました。このマシンには487(コプロ)用ソケットがあるのですが、ジャンパーの設定をしてやることでDX2がさせるとのことでした。試行錯誤の末、やっと動くようになったDX2。倍速で動くためノーマルよりは速くなりました。しかしまだ快適ではないのです。
 そこで486系CPUでもっとも高クロックの出せるAMD 5x86に目を付けました。これは4倍速動作出来るCPUだから16*4で64MHzで動くはずと踏んで下駄と一緒に購入。そして取り付けたが動かない・・・どうやら下駄の差込が甘いようだったのでひとまずDX2にもどして使ってみることに。何故か動かない。よく見るとピンの位置を90度間違えている!あわてて電源を切ってちゃんとつけても動かない・・・DX2は天に召されることに。しょうがないので5x86をちゃんとつけるが、うごかない。どうやら5x86はこのマシンでは動かないようです。
 インテルのCPUしか動かないとふんだので又先輩と5x86とDX4 OVERDRIVEを交換してもらいました。そしてつけてみると・・・うごかない!あーーーーーー。今までの苦労は何だったのか・・・結局ノーマルに逆戻りです。
 しかし私はあきらめませんでした。アセットコアーテクノロジーのダイレクトメールにGF用6倍速486DX4アクセラレーターがたたき売りされていたのです。速攻買いました。そして装着。スイッチオン!・・・何も動かない。ここでやっと悟りました。壊れたのはCPUではなくマザーボードの方だと。5x86もDX4 OVERDRIVEも動くのかもしれなかったと言うことにも。そして冷や冷やしながらEPSONへ修理に出すことに。ヒューズだけなら1万くらい、マザーも壊れちゃってると3,4万かかりますよとのこと。
 1週間後、修理代は1万1千円弱との連絡が入り、引き取りに行きました。ほっとしたような、でもヒューズだけで1万は痛いなあ。そしてやっとの事でCPU換装が終了しました。ノーマルに比べかなり処理速度は速くなりました。でも苦労の割にはいまいちです。やっぱりメモリーが少なすぎるようです。

その3 メモリー増設

 それにしてもメモリーが足りません。5.6MBでは快適には動いてくれないようです。そこでメモリーを増やす事にしました。GFのメモリーはEPSONの専用メモリーですがこれが高いのです。IOデータのカタログで4MBで1万円。昔に比べるとかなり安くなっていますが、いま1万だせば32MBのメモリーが買えます。しかも2枚1組で増設しなければなりません。そこでGFのSIMMを見てみると72ピンのSIMMのようです。ひょっとしたらと思いV13のSIMM(パリティーなしのFP-DRAM)をつけてみましたがやっぱりだめでした。
 そこで考えたのがCバス用のメモリーボードです。中古の8MBが8000円弱で売っていたのでこれでいいやと思って購入しました。遅さは覚悟していたのですがメモリーならそんなに変わらないと思っていました。しかしここに大きな落とし穴が・・・なんとCバス用のメモリーを使うとCPUアクセラレーターが無効になってしまうのです。メモリーが増えたのにCPUがノーマルに戻ってしまったのです。これじゃあ、意味がない。どっちをとるか悩んだのですが結局CPUを選びました。このメモリーボードはRX21の方に渡って行きました。
 やっぱりメモリーが欲しいと思っていた時、偶然ジャンク屋でGF用メモリー8MBを発見しました。価格は1万3千円。まあ新品よりは安いですが高い買い物です。でもそれだけの価値はありました。かなりWIN3.1は快適に動くようになりました。

その4 そしてWindows95へ

 GFのメモリーを見つけたとき、本当はハードディスクを買いに行ったのです。中古の1GBのSCSI-2のべアドライブ(富士通製)を購入しました。ついでにバルク品のSMITのSCSIボード(TAXAN製)も購入しました。これだけそろえばWin95化するしかないと思ってしまいました。CD-ROMドライブを持っていないのでほかのハードディスクにWin95のCD-ROMを丸ごとコピーしインストールしました。予想外にあっけなくインストール終了。Win95はNEC用(EPSON製じゃなく)で動きました。使ってみるとこれまた予想外に快適です。重いソフトを使わなければ実用に耐えます。でも今はIE4の入れたからかなり重いですけど・・・

その5 新たなる領域へ

 ここで終わるかと思ったのですが、このようなパソコンの拡張にはまるとやめられなくなるのです。次はWin95以外のOSを使ってみようと思い始めました。そして見つけたのはFreeBSD(98)です。ホームページを書いているとUNIXのこと知りたいという気がしてきました。そこでこれに目を付けたのです。インストールするためにSCSIのCD-ROMを購入し、接続しました。そしてインストール。DOSとはコマンドが全く違うのでまるっきりの初心者です。GFを買ったときのように本を片手に設定をして行きました。DOS以外のOSが動いているのを見るとなんか新鮮です。でもインストールした後忙しくなってしまったので全くふれていません。今後はBSDの知識も増やして行こうと思っています。