私と98

その1 初めてのパソコン

 

 初めてコンピューターにふれたのは小学校1,2年の頃家庭用のテレビに繋げるブロック崩しでしょう。アレははまりました。1つのゲームしかないのですがずっとやっていました。その後ファミコンが登場します。やっぱりマリオとドラクエです。みんな一度ははまったことがあるでしょう。でも私はファミリーベーシックに興味を持ちました。自分で好きなようにゲームが作れる。友人の家でサンプルのゲームをやらせてもらった時は感動しました。一式を貸してもらい、うちに帰って雑誌を見ながらプログラムを組んだこともありました。でも1っこ間違えただけでも動かない。すぐプログラムはあきらめました。(今もずっと・・・)
 その後MSXと出会います。ゲームのバックアップがとれる、そのことに驚きました。しかも家庭用のカセットテープで。それも一式貸してもらいました。ここでパソコンにほのかな興味を持ったのでしょうか。
 そのしばらく後98と出会うわけです。小学校5,6年でしょう。あの絵のきれいさ、そしてシュミレーションゲームのおもしろさ。それにワープロでしょう。びっくりです。でも家のものではありません。自分のパソコンが欲しい。そう思っていました。でも何せ高い。しかもあの頃パソコンをいじっているのはかなりの少数派つまりオタクと呼ばれる人だったのです。

 

その2 ついに購入

 

 初めてのマシン購入は1992年の7月でした。新しいパソコンを買おうと思っていた当時、何を買おうかと迷ったものです。そのとき最終的に残ったのがEPSON 486GFだったのです。候補に挙がっていたものとしては9801FAとDA、486GRそれとマックでした。ここでマックを買っていれば今こんなページを書いてないで、「打倒 Micro$oft!!」とか言っていたかもしれませんが当時のマックはマニュアルがまだ英語のところが多く初心者にはきつそうでした。でもあのビヨーンと枠が出てくるという感動は忘れていません。そこで日本の機械でも同じ"様な"コトができるWindowsに手を伸ばそうとしたのです。そこでFAに目を付けたのですが9801シリーズ初の486機、高い!当時型落ちとなったDAはかなり魅力的だったのですが、そこも何も知らない癖に486と決めつけていたので譲れませんでした。そこで出たてのEPSON486GRだったのです。それは486SXの25MHzと当時の98互換機の中でもトップの性能でした。しかも値段はFAと同じ。これしかない!と思って買いに行ったのですが、その当時実売価格が40万以上したGRは超人気商品だったようで全く在庫がありませんでした。しょうがないので弟分の486GFを買うことになったのです。ついでにモニター(超レアもの!山水の14インチモニター)、プリンター(NEC PC-PR101/T103)、WINDOWS3.0、そしてビデオボード(IOデータ GA-1024)を購入しました。これによりマックに引けを取らない環境が手に入ると思ったわけです。総額50万、非常に高い買い物です。特にビデオボードは8万もしましたしね。
 さて今までゲームにしか使ったことのなかったパソコン、全部をつないでスイッチオン!・・・「システムディスクを入れてください」・・・あれ?ベーシック起動しないの?まあいいや。Windows3.0を入れて快適に使おう。ここが初心者です。WIN3.0のディスクをフロッピードライブに入れてリセット。当然何も動きません。こっ壊れてるー!!そう思ってマニュアルを読むと・・・へっ?ハードディスク?メモリー? そうです、WIN3.0は当然ハードディスクがないと動きません。今までソフトはフロッピーを入れるだけで動いていたのですから大変なショックです。しかもメモリーを積みなさいとのこと。夏に買ったこのマシンは3ヶ月間、高性能なゲーム機として使われることになったのです。
 3ヶ月後ついにハードディスクを購入!これが破格の値段(もちろん当時でですよ。)でした。125MBで6万円。早速喜び勇んでとりつけたはいいが今度はEPSON製MS-DOSがなくてフォーマットできませんでした。そのまま1ヶ月半が過ぎて行きました。
 そして12月に入った頃、年賀状をパソコンで作ってみようとのコトになり両親にハガキソフト(筆まめ)とMS-DOSを買ってもらうことが出来ました。やったー!ハードディスクが使える!早速インストールすると速い!あのときの感動をもう一度!これはフロッピー主体の頃からパソコンを使ってないとわからない感動でしょうね。プリンターもろくに使ったことがありませんでしたがカラー印刷してみて又感動。でもランニングコストが異常に高いんですよ。
 1月になりお年玉でメモリーを買いに行きました。4MBで3万。それとMS-DOSとWIN3.0の手引き書を購入。お年玉はすべて消えました。しかしこれでWIN3.0の環境がそろったわけです。早速インストール開始。パソコン買って早半年。でもほとんど使っていなかったのでインストールには手間取りました。特にCONFIG.SYSなどの設定は初心者にとっては辛かったものです。早速使ってみると、こりゃいい!GUIはやっぱり簡単で。ですがWIN3.0には全然対応ソフトがありませんでした。ワープロは一太郎、表計算はLotus 1-2-3、ハガキは筆まめとみんなDOSソフトだったのでWIN3.0は全くと言っていいほど使いませんでした。
 その後WIN3.1が登場しましたがあまり変わらないだろうと思ってアップデートしませんでした。MS-DOS5.0から5.0Aにアップグレードしたときなんにも変わらなかったからです。その時はこんなにWindowsが普及するとも思いませんでしたし。DOSにもなれてきたし、ソフトはほとんど買い足すこともなく月日は流れていきました。

その3 出逢い

 父が会社から持ってきたNS/R。これにはWIN3.1と一太郎、LotusといったWindows版の主要ソフトが入っていました。なんて使いやすいんだ。そう思って自分のGFにもWIN3.1を入れようと思いましたが、やっぱりソフトがないことに気づいてやめました。でもWindowsへのあこがれは沸々と心の底で湧いていたのです。

その4 改造開始!

 月日は流れ1995年末、Windows95が発売されました。それでパソコン売場でちょっといじってみました。はううううううう!!まさに浦島太郎の状態!DOSしかまともに使ったことのない私にとって衝撃が走りました。そして3ヶ月後2代目となるV13を買うことになります。そしてWindows95、パソコン、ハードウェア、ソフトウェアの世界にはまって行くことになります。