第2話(02.05.07)

エフェクターとアンプを使った音作りについて

 

通常のエフェクターとブースターの違いについて考えてみると、

 

通常のエフェクター(空関係、歪み系)は、原音を変化させている。

アンプから見てみると、入力された音がすでにもとの音と変わった音が入力されて

いる。

 

一方、ブースターは、ギターの音量が増幅されている。(私の場合、トーンも少し変えています)

 

アンプから見てみると、これは結構大変なことで、入力が大きくなっているので

プリ、トーン回路、パワー部すべてに対して変化を与えていることになります。

入力でたとえば6dBゲインアップしたとすると。(6dBはオシロスコープで観察したとすると

元の波形の倍の振幅を持つ波形です)

 

プリ部も6dBアップ、パワー部も6dBアップということになります。

 

こうして考えてみると、ブースターという道具はアンプに対して信号の変化だけではなくて

アンプの動作そのものに影響を与えているといえます。

ですので通常プリアンプの音量を上げて、歪みを作りだし全体の音量をパワーアンプの音量

で調整しますが、パワー管が歪まない領域ではプリ管の歪みが「きれいに」増幅されている

といえます。この状態の音はプリ管の歪みの音です。

好きずきですが、私はこのプリ管の歪みは「ジャキジャキ」しすぎていてあまり好きでは

ありません。

 

ブースターを使用すると、プリの音量は控えめにして、ブースターで音量を上げます。

こうすると、パワー管の入力にはそれほど歪まない音が入力されていることになります。

この状態で、パワー管の音量を上げると、パワー管が歪みだし、コンプレッションがかかった

艶のある音が得られます。

 

私はこの音が大好きです。少なくともハムバッカー系では、私はこの設定にします。

ケンタウルスの場合、この艶々の音に少しずつ本当にコントロールしやすい上品な歪み

を加えることができます。これで335特有の「パギャ〜ン」という音がでてきます。

この場合、トーンのコントロールは高音は絞り気味で、中音を強調しています。

今まで、リアピックアップはキャンキャンしてあまり使っていませんでしたが、この設定の

場合、不思議とキャンキャンしません。

フロントにもいえますが、耳につく高音が丸くなる感じです。

 

ストラトキャスターの場合は、このブースターを用いた音よりは、オーバードライブで

(エフェクターのキャラクターを加えて)歪ませ、さらにパワー管で歪ませると、ストラト

特有の「ジャリ〜ン」という音が得られます。

トーンコントロールはハムバッカーの場合とは違って中音は絞り気味で高音を少し上げ気味

にしています。

 

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