第3話(02.05.15)
なんか最近私のBOOGIE MK3がおかしいのです。
マスターボリュームを0にしても「ブーン」っていっているし、+Bのコンデンサが寿命かなあ?
なんて思っていました。
昨日、ギターを弾いていて20分位してからやっぱり「ブーン」って結構大きな音になって
きましたので、また開けるか、、、なんて思っていましたが、裏側をのぞくと「まずい!」
結構、臭いもきていました。見ると4本ある6L6のうちスピーカ側の6L6が真っ赤になっていました。
すぐに電源を落として冷やしておきました。
下の写真、、わかりますか?一番手前のパワー管がほかの真空管に比べて真ん中が赤くなっています。
これ以上通電すると、真っ赤になってくるのです。
・・・しばし原因を考えて
1, プレートが損失オーバー?
2, スクリーングリッドが損失オーバー?
3, 固定バイアスのカソード抵抗がいかれた?
1、ならば電源くらいしか考えられないがなあ、、、、でもこのBOOGIEは4本のパワー管に同じ+Bが
かかっているので、1本だけというのは考えられない、、
2,ならば出力トランスがやられた可能性もあるなあ(汗)
3, これならまだ軽い方だ
4, ALTECのスピーカに取り替えて、パワー管とスピーカの距離がかなり近い(というかほとんど当たっている)
のでなんか、磁力の影響が有るのかなあ?
等と想像していたがとりあえず3を想定して端同士の6L6を入れ替えてみた。
3の仮定が正しければ同じ真空管ソケットの真空管が真っ赤になるはず、、、、
結果としては、
ごらんの通り、今度は一番奥の真空管が真っ赤になっております。(ちょっと一安心)
というわけで、6L6の個体不良のようです。とりあえず、購入時についていたBOOGIE純正の6L6に
付け替えておきましょう。この方が同じ6L6でも高さが低いため気にしているスピーカーとの距離の問題も
ひとまず悩まなくてもすみますから、、、、
付け替えました。これで正常になりました。めでたしめでたし。
ここで一つ気をつけなければならないのは、壊れた6L6だけ交換するとちょっとまずいです。
たいていのギターアンプはプッシュプルアンプといって、2本の真空管で逆の位相の音を出して
増幅するようになっています。
ですので、新規に購入するときも、必ず「ペア管でください」と付け加えましょう。
特性がそろっていなければ、きれいな音になりません。(このペアリングも色々方法が有ります
ので、きちんとしたお店で買った方が良いと思います。私が購入している秋葉原の太○洋のおじさんは
うれしそうに、説明をしてくれながらペアリングしてくれます。こういうお店で買うと少しくらい
ほかのお店より高くても、非常に気持ちがよい物です)
というわけで、2本同時に交換です。
真空管アンプは色々ありますなあ、、、
でも、なんかこう叩いて直った時代の電化製品の生き残りっていうのもあって、私はかなり人間味を感じます。
今のデジタル機器にはない愛着がありますね。
秋葉原の太○洋のおじさん曰く「真空管アンプの場合はおかしいと思ってからでも十分間に合うんだよ」
なんてちょっと奥が深い事いってたのを思い出しました。