第40話(03.09.27)

03.09.27 VANZANDT テレキャスター53年モデル(限定30本)

 

 だんだん、テリーの良さも分かってくる年頃になりました(爆)

本当は、60年のアッシュボディ(ブロンド)のハカランダ指板の仕様のテリーが欲しかったのですが、

VANZANDTの限定で30本、53年に細部にわたりコピーしたモデルが数本、いつものお店に入ったので、

VANZANDT FREAKさんとともに試演に行きました。

 先日、VANZANDT FREAKさんは、レギュラーラインのアッシュボディにメイプルネックの大当たりの

VANZANDTテリーを入手済みで、見るたびに、うらやましいなあ、、、と思っていました。

今回は、VANZANDT FREAKさんのそんなテリーも持ち込みで弾き比べです。また、本物の50年代テリーも

弾き比べができました。Www

セレクト環境としてはこの上ない環境です。アンプはいつもレファレンスにしている65年のデラリバです。

 

左は、今回VANZANDTの聖地に入荷していた53年のレプリカモデル達です。色といい、ネックといい、最高です!

 

右の写真で右側がVANZANDT FREAKさんの当たりテリー!左側は私がセレクトした53年テリー!

VANZANDT FREAKさんのテリーに負けとらんぜよ!!

 

購入が決まって、早速その場でチューンナップを開始してしまいました。まずは私の53テリーですが、このモデルは、コンデンサー

もポッドも、線材も60年のNOSを使用しており、本当にいじるところが無い完璧な仕様になっていますので、電気系はそのままで

勝負です。もちろん導電塗装もありません。

今回は、ナットを交換します。出音を聴いていると、このテリーは009〜の弦があっていると思いましたので、009〜の弦に合わせて

オイル漬けにしてあった秘蔵の牛骨でナットを切り出してもらいました。

 

 

左がオリジナルの状態で、右がほぼ完成状態のナットです。飴色に焼けているのが分かるでしょうか?

しかも009にぴったりで、弦の遊びもほとんどないため、ネックに伝わる振動はものすごい事に、、、Www

下の写真は、私も初めてみましたが、膠(ニカワ)です。これで、接着します。

私のモデファイはとりあえずこんなところですWww。

音の感想としては。。。。。。

もう幸せな音!と言うしかないです。軽いタッチで「パーン!」と甘い中域とともにでてくる感じは下手なビンテージを

上回っています。フロントも良いテリーってなぜか箱鳴りするんですよね。このテリーも、もちろん箱鳴り感があって、しかも

恐るべきは抜けてくる箱鳴りなのです。

リアは、マジにノックアウトされること間違いなしです。パワー感もあるし、甘さもあります。アッシュ特有の立ち上がりの

良さと、メイプルネックの暴れ気味の感じが何とも弾いていて、心地よく感じます。

 これで、新品ですからねぇ(恐るべし)。塗装が乾いてくる1年後が非常に愉しみ。この「パキーン」に甘みが入ってくるん

だろうなあWww

 

 はい、今度はVANZANDT FREAKさんの番です。彼のテリーはすでにナットの交換はされています。今回はコンデンサー

に手を入れます。

 

試したコンデンサー群。

元々オレンジドロップをつけておられましたが、左から、GOOD ALL(0.047u/600V)、GOOD ALL(0.022/200V)、

GOOD ALL(0.022/400V)、コーネルダプラー(0.022/?)、?

VANZANDT FREAKさんがセレクトしたのは、GOOD ALL(0.022/400V)です。私のVANZANDT 54年STにつりつけた

コンデンサーと一緒です。これは中域が非常に甘くて素敵なんですよWww

 

これで、出音の勝負です。今回はVANZANDT FREAKさんに同じフレーズをリア、ミックス。フロントと交互に試演して

頂き、ビデオで音をとりました。良い音でしょWww、まさにこれぞテリー!

今回、本当に、リアピックアップの意味を思い知らされました。テリーでなくてはこの太いリアはでないですね。

ペラペラではなく、中域が非常に甘いです。

 

AKG FRONT                  VANZANDT FREAKさん FRONT

AKG MIX                       VANZANDT FREAKさん MIX

AKG REAR                    VANZANDT FREAKさん REAR

 

※ファイルは右クリックから「ファイルを保存する」で一度保存してください。

 

このときの様子は」、VANZANDT FREAKさんのHPでも紹介されていますので、ご覧ください。

 

 

手作業での面取りされたヘッドです。わかります?かなり曲線美です!50年代のテリーはこうなのです!

右の写真の下側はVANZANDT FREAKさんのテリーです。かなり焼けてきていますね。

 

 

こだわりのピックガードも何とラッカー仕様!これは裏から見たところ。缶の上に載せてラッカーを吹いているのは、

ビンテージと同じ。弾き込むと、ピックが当たる箇所が剥げて行きます。

今回は右の本皮のストラップが付属サービスですWww柔らかくて良い感じですよ。

 

木目の感じ、分かりますか?結構、食い込んできています。これから乾燥して行くのが愉しみ!

今回の限定30本は全てアッシュのワンピースですので非常に美しいです。

右は試演中のVANZANDT FREAKさんです。

 

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