第44話(03.11.23)
VOXのV847を中古で入手しました。
これは、CryBABYのGCB95とクラス的には同等の、何の変哲もないワウですが、
どうも、ペダルに光るVOXのロゴが気になっていました。
今回のモデファイは、ルックスにもこだわりを入れますので、リフィニッシュもやってしまいます。
まずは全部ばらします。そして綺麗にクリーニングと塗装剥がし(これがかなりの作業量でした。丸一日かかりました)
左は、塗装の剥がしが終了したところです。
右側はモデファイで使用するボリュームのコントロールと共振のチューニング用のコントロール、表示用のLEDの穴開け。
また、裏側はACアダプター用の穴を追加しました。
このままでも結構かっこいいかもWww
左は下地のプラーマーを吹き終わったところです。
実は、同じモデファイをお願いされていて、一緒に作業しています。
塗装はじっくり焦らず少しずつ重ねて行くのがコツですね。
右は塗装が終わり、ラッカーを塗り終わったところです。これで、リフィニッシュは完了です。
ここからは、回路のモデファイに入ります。
ペダルのトルクは左のネジで行います。
私は軽い物より、若干重めが好みですので、少し締め込みます。ペダルと、部品類を組み込んだのが右の写真です。
どうですか、かっこいいでしょWww。なんか特別バージョンって感じですね。
ここからは、ちょっと今までのモデファイとは異なっています。
今回はビンテージのITALY時代のサウンドを目指しますので、使用部品にこだわって行きます。
TEXAS Bloodさんの情報(本当に感謝しております)と、海外通販で部品を取り寄せます。
まずは、要であるコイルは最高のビンテージワウサウンドを奏でてくれるFASELを取り寄せました。
これがFASELです。かなり高価なパーツです(泣)
右の写真は取り外した元の基板に付いていたコイル(黒い方)とFASELのツーショットです。
また、バッファに使用されているトランジスタもTEXAS Bloodさんの情報でCentral
Semicondutor製の物を使用します。
(問い合わせをしたところ、非常に親切に分けていただきました。ありがとうございます)
基板は加工をしないと入らないので、穴を追加したり裏面のパターンをいじったりします。
基板の裏側は最終的にこんなになってしまいました。
これだけの変更なら、作り直した方が早そうです。今度考えておきますWww
ここまでで動作チェックを行い、いつものWEビンテージ線に交換作業とTRUE BYPASS、LED追加、ボリューム、チューニング
のポッドを追加して行きます。
ちょっと複雑になってしまいましたが、動作はOKです。
インプレッションです。(テレキャスター、335で試しました。)
これは、まさに最高のワウになってしまいました。ヤバイ、ヤバイです、このワウ。
ワウに増設したボリュームを上げるとクランチし始めるのですが、上等なクランチで前段にオーバードライブは不要です。
もっと歪ませることも出来ると思うので、必要なときはポッドを交換すれば対応できそうです。
私の今までのワウの使い方って、ただカッティングで「チャカポコ」ならすだけが目的でしたが、このワウは、そんなやヤワな
ワウではないですぞ!
どのポジションで止めていても音楽的な音になるので、まずは入れっぱなしでもOKだし、今までワウをこもる方に(手前)に
戻すということはなんか、ごまかせるしそんな使い方でしたが、このワウはこもる方に戻すと「ゴワァーァーン」と言う感じで
見事なグロウルサウンドを出しまくります。これはおいしいすぎる!
モデファイで増設したボリュームはあげると、美しく暴れるオーバードライブが懸かり、全段にオーバードライブを入れる
必要なし!
踏み込んだ状態でも耳に優しいので「キーーーン」という踏み込み状態からゆっくーーーり戻して行くと「グールルル」
しまいにはこもった状態でフィードバックを起こす始末!
音をサスティーンしている状態でペダルを丁度良い場所に合わせてあげると、簡単にフィードバックできてしまいます。
こもる側でも音が抜けている証拠ですね。踏むのが楽しい!
こういうワウを使っているとあわてて「チャカポコ」踏みたくないです。ゆーーーっくーーーり「踏み込む」「戻す」
という踏み方でおいしいポイントを聞かせることが正しい使い方かも、、、
はっきり言って、FULLTONEやBUDDAのワウに負けていないです。
これは一日弾いていましたが、その後ワウを外してアンプ直結で弾いたときの寂しいこと、、「うーーん踏みたい!」
という欲求に駆られます。
ワウの音を言葉で説明するのはかなり大変なので、本日、VANZANDTの聖地へ赴き、VANZANDT
FREAKさんを
無理矢理連れ出してインプレに望みました。
音のサンプルも置きますので聞いてみてください。どれだけ強力なワウかおわかりいただけると思います。
使用したのはこの2台のギターです。
左はシングル代表VANZANDT FREAKさんご持参のソニックブルー
右はハム代表です。(これもVANZANDT)
使用したアンプはいつも基準で使用している65年製のFENDER DELUXE REVERB
セッティングは一貫してトーンはALL5、ボリュームは4です。つないであるのはモデファイVOXワウ
のみです。
どの曲も、最初はワウは無しで次にワウをかけてとりました。
音を録音してきましたので、この極みを聞いてください。
★まずはソニックブルーでの演奏です。2曲目はこのワウならVOODOO CHILDやらなあかんということ
でVANZANDT FREAKさん特別バージョンです。
★次はコード弾きでこのワウをかけるとどうなるか???
★次はギターを持ち替えてもらい、ハムバッカーで使用するとどうなるか、、、ってこれJEFF
BECKじゃん!!
★次はこのワウのボリュームを少し戻してクリーンのカッティングです。5曲目はソニックブルーで
はじめはワウ無しで次がトーンを浅めにしてワウの懸かりを少な目にして上品な感じ、次はトーンをあげて
エグイ感じを出しています。
6曲目はハムでクリーンカッティングです。
一通り聞いていただいてどうでしょうか?
よくCDで聞く音が頭にあったのですが、この音を聴いて、「あああ!この音だったのか!」と私も思いました。
★ このモデファイをやりたいという方は受付しますのでご連絡ください。