81話(08.07.29

Over Drive Special Foot SW作成

 

第一弾(板からの組み立て)

 

Dumble Over Drive Specialのオリジナルフットスイッチはハードウッドで作られている。写真を見るとやはり、独特で格好いいと思う。

そこで、ハードウッドでフットスイッチを作成しようと思い立った。

 準備下のは下記のような材料。上の材料はブビンガ、これはBoogieのハードウッドなどで使用される。下の材料は紫檀である。

 

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材料の大きさから、今回はブビンガで作成を開始することにする。板厚は19mm程度ある。

 これを斜めにカットしてゆくのだが、今回はルーターにてカットしてゆく。角度を正確に出すため、治具を制作した。この治具の上にブビンガを載せ、右の写真のようにルーターでカットしてゆく。これで、正確にねらった角度が出る。

 しかし、ハードウッドだけあって、相当に硬い木である。木というより、石のような感触である。歯を早く進めようとすると材料が欠けてしまうので、焦らず、ゆっくりと作業を行う。

 

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次に、スイッチ、LED、ケーブル等が入るスペースを確保するため、ザグリを入れてゆく。

これだけ硬いと、一度に希望する深さを掘るのは、無理なので、少しずつ深く切り込んでゆきザグリを入れてゆく。

スイッチの部分と、LEDの部分のザグリが完成。材料をクランプする関係上、幅は少し大きめに作っている。

 

R0022859[1].jpgR0022861[1].jpg

 

表面の板が完成したので、クランプを用いて接着を行っていく。形状が複雑なので、一カ所ずつ接着剤がすっかり硬化するのを待って作業を進めてゆくので、時間を要する。

 その間に側板を作るのだが、この板厚ではフットスイッチの幅が広くなってしまうので、板を薄くする。電動丸鋸で行うが、縦に歯を入れるので、しっかりクランプしておかないと材料が飛んで怪我をするので怖い作業である・・・

 

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何とか側板も完成して、フットスイッチの組み上げ。表面側はこんな感じ。なかなかいい感じになってきた。木目が非常にきれいで、眺めていると苦労が報われる感じがする。

側板は少し大きめにカットし、本体にキズがつかないよう板を介してしっかりクランプし、接着させる。

 

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接着剤が硬化したところで、クランプから外し、ベルトサンダーで合わせ目をあわせる。まだ、角ばっているが、これから角Rを取ると、おそらく見た感じがまた変わってくると思うので記念撮影。さすがのハードウッドもベルトサンダーにかけると面白いように削れていく。しかも平面が出せるので、これはやはり便利である。右がベルトサンダーにかけた後。

 

 

 

大まかにベルトサンダーで角を落としたら、最後は手でヤスリがけ、やはりファジーな曲面は手加工が一番。

 

 

 

最後に裏蓋を取り付けるときのザグリをルーターで入れていく。2mm掘り下げた。また、LEDを少し沈むようにドリルで加工し、手やすりで曲面に仕上げる。

 

 

 

これで加工は終了。ヤスリがけで全体についた木クズをとる為、湿らせたスポンジでクリーニング。これで木目がグッと浮き上がる。

 

 

 

この後、オイル系のナチュラル塗料をしみこませて、部品を取り付け、とりあえず完了。次回のアンプに使用予定。

 

 

 

裏面は2mmのザグリを入れているので、2mmのアルミ板で蓋を作成、ゴム足を貼って完成。なかなかいい具合だが、気になるハードウッドが色々あって、このシリーズは今後も増えていきそうな予感・・・

 

 

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