第9話(02.09.16)
CRY
BABYモデファイ
02.11.17 可変範囲調整、ボリューム調整機能追加モデファイ
週末、またまた盛岡の楽器屋さんへ出かけて、お店の人とエフェクターについて色々だべってきました。
店の人が自作が好きで、エフェクターを作成していて、お店には手造のエフェクターが売っています。
行ったら「ベルデンがまた入っていますよ」といわれ、何に使うか迷いましたが、とりあえず1.5m購入しました。
帰ってきてから、何か改造使用と思い、目に留まったのがワウです。CryBABYのワウを持っているので、モデファイ
しようと思いました。
まずは、私が持っているCryBABYです。GCB-95というやつで、それほど高価なものではないと思います。
ワウは結構好きなのですが、いつもつないでおくと、オフの時の音質劣化が気になるので、ついつい外しています。
まずはスイッチを手持ちの3回路の物に変更してトゥルーバイパスにし、動作時にはLEDを点けるようにしようと思います。
内部の回路は今回は手を入れません。
ノーマルの状態です。まずは、スイッチを変更しましょう。
スイッチを取り付けたところです。上にあるのは筐体に穴を開けてLEDを固定した接着剤です。
ただ、ご存じのようにワウのON/OFFは踏み込んで行うため、スイッチの頭の高さが問題になります。今回取り付けた
ものは下の写真のように少し頭が低い物ですので、そのまま取り付けたのでは踏み込んでもスイッチが働きませんので
ゴム足を使用してスイッチの頭に取り付けます。
右がゴム足を加工した物を取り付けたところです。
ここから、信号の入出力を追いかけて、配線材をベルデンに変更します。
ベルデンに変更したところです。スイッチの構造をテスターを使用してしっかり理解してから作業した方がやりやすいですよ。
次にLEDも配線します。スイッチのON/OFFだけではなくて、入力のジャックが刺さっていないとLEDがつかないように、
入力ジャックのスイッチを使用します。こうしないと、持ち運ぶときに間違ってスイッチが入っていて使用したいときに電池が
なくなっていたなんて事が起きてしまいます。
左がOFFの状態で、右がONの状態です。結構かっこいいですよ。
ただ、スイッチのゴム足は長さを調整しなくてはならないです、ちょっと早くスイッチが効きすぎて、ワウを操作している
つもりでも、OFFになってしまったりします。もう少し短くして完成です。
トゥルーバイパスで音質劣化はないし、ベルデンに変更したことで音は力強く抜けが良くなったと思います。
ヒラケンさんのWEBから得たヒントで更に改造!
ワウに対してこだわりをもたれているヒラケンさんのHPを読んでいて、これは!という記事があり、私のCRY BABYに
応用してみました。
まずは、ワウの可変範囲を外付けのポッドで変更できること。このモデファイを行います
可変範囲を決める抵抗を外して、抵抗の両端から、リード線を引っぱり出します。今回使用するリード線は
博多っ子本舗さんから購入したウエスターンエレクトリック製のビンテージの単線です。
そして、250kΩ程度のポッドが必要ですが、今回はアンプ用に用意していた大きめのポッドしかなかったので、これで
代用します。CRY BABYの筐体は非常に厚く穴を開けるのに苦労しました(汗)
先ほどの抵抗の両端から出した線材をポッドの真ん中と端の端子に半田付けします。まずはこれで第一段階のワウの
可変範囲の変更が可能になりましたWww
次は、エフェクトをかけたときの音と、原音の差を補正するためのポッドを追加します。
左側の線がバッファの出力です。ヒラケンさんはバッファを全て外しておられますが、私は入力のコンデンサを浮かせた
だけです(面倒くさがりなのでWww)
次にもう一つのポッド100kΩのポッドを用意して筐体に取り付けます。写真の小さい方です。
このポッドが、バッファへの入力抵抗になります。
よく見えないかなあ?スイッチ周りです。トゥルーバイパスのため、少々スイッチ周りが複雑になってしまいました。
完成ですWww。結構かっこいいかも
■インプレッション
スイッチを付ける前に原音を聞きながら、今回のトゥルーバイパスをやったときとやらないときで音を比べてみまし
たが、確かに音抜けは違っています。トゥルーバイパスをやらないときの原音は高域と低域がなくなっています。
トゥルーバイパスにすると、周波数のレンジが広がっているのがよく分かりますWw
音量の調整は単体で歪む辺りまで上げることができるようになりました。Wwwですの、ワウでソロ!というときには
このボリュームであらかじめ上げておくといいと思います。逆にワウでカッティングで、ソロはワウ無しというときは
このボリュームを下げておくと便利です。
また、最初は気持ちのいい「チャカポコ」とした音ですが、「チャカ」の部分があまりにも耳に痛い高音で有るために
知らないうちに踏み込みすぎるのをやめています。これも今回のモデファイで調整できるようになって非常に便利に
なりました。ヒラケンさんに感謝いたします。