92話(2011.06.30.Fender TremoluxOver Drive Special

 

 

65年のブラックフェースTrmoluxを預かりました。
「ノイズが多くて・・・どうせだったら、OverDriveSpecialに改造して!」
ということだったので、ボロボロだったら、それも有りかな?と思っていました。

弾いてみると、確かに、、、また、クリーンは3から4程度までで、ヘッドルームは狭いです。
でも、ちょっと勿体なくない??

 というわけで、電話をして、作業内容を相談しました。
結果的には、2チャンネル化し、1チャンネルはTremoluxのノーマルチャンネルを残し、2チャンネルはOver Drive Specialにすることにします。

 

到着後の写真(Before

 

 

 

 

出荷前の写真(After

 

 

 

中身を確認します。

結構綺麗(*゚▽゚*)ノ、ほとんどオリジナルパーツです。

 

しばし、回路を検討します。

 

 

回路設計が終了したら部品や配線をばらしていきます。

 

 

 

この時代は紙巻のコンデンサなのですが、確認したところやはり粉を吹いておりました。

手持ちにオリジナルの電解コンデンサを持っておりましたので、交換します。

 

 

 

部品も無くなって、大分すっきりしました。

次は、パネルを作成します・・・がこれがハマッタ_||

 

 

 

シルク印刷を行います・・・が失敗・・・・

 

なぜか失敗につぐ失敗・・・パネルを3回くらい作り直しました_||

細かいバリで版に小さな穴が開いてしまうピンホールが大きな原因のようです。

 

 

 

ようやくパネルが完成

 

 

シャーシに取り付けてみます。

なかなか、いい雰囲気になります。

 

 

 

パネルの部品も取り付けて固定します。

 

 

 

次に、なかみの基板を作成します。

大きさを検討して、ベーク板を切り出して基板を作成します。

 

 

 

基板に部品を実装して、配線を行います。

地味な作業なのですが、地道に配線を進めます。|・ё・)

配線を行ったら、図面の線を1本ずつ塗りつぶしていきます。

 

 

 

配線が終了したので、電源を入れて、DC特性に異常が無いか、各部の電圧を測定します。

バイアスを調整して、音だしを行います。

不具合はあるものの、OverDriveSpecialの音と、BF期のFenderSOUNDが一台で楽しめます。

 

 

 

不具合を克服して、ようやく通常使用に耐えうるアンプになりました。

最後にフットスイッチとダミーロードを作成して発送します。

 

ご依頼ありがとうございましたm(_ _)m

 

 

 

録音してみました。




バッキングはストラトキャスター(バッカス)のリア側のハーフトーンです。これをTremoluxチャンネルで録音。
鈴なりの音d(
*)

単音というかメロはES335のリアで、Over Drive Specialのチャンネルです。
ちょっとさびしかったので、MTRのディレイだけ使わせていただきました。m(_ _)m

この2種類の音がフットスイッチひとつで変わるのは(もちろんギターは変えていますがWw)おいしいアンプです。

 

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