ようこそROOM 335へ!

 

UPDATE記録

02.05.27                     

room335オープン

02.07.10                     

59年製335内部公開

02.08.13                     

62年製335内部公開(ガリメンテ)

02.09.20

 59年製335リペアから戻ってきた!

06.02.19

 ES-335スペックのコーナー

 

02.05.27

 

やっとPCが直りました、、しかしまだ調子が悪いです、、、コンパックの遅いPCは安定して生きて

いるのでメールなどは大丈夫なのですが、ハードディスクレコーダーは少し早めのPCでなくては

音の遅れがあるのでATHRON850を使用しているのですが、どうも調子が悪いです。

でもとりあえず、フリーズに悩まされながらでも、音が撮れる状況になったので、サンプルを載せます。

とると下手なのがバレバレですが、聴いてやってください。

以前にTS-9のモデファイを行いました。私のイメージではTS-9はストラト、テレキャスターの

イメージだったのですが、本日335のオーバードライブを色々試していましたが、モデファイした

TS-9は意外と335に合うと思いました。

音は下記の表の下の方にあります。

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(この名前だけは使う気がしなかったけど、この名前くらいしかぴったりはまる名前が有りませんでした)

この部屋ではGIBSONのES335を紹介してゆきます。メールで写真とか送っていただけると、どんどん

紹介してゆこうと思いますので、どうぞ参加してください。

 

マホガニーネック、ホローボディ、ハムバッカーの組み合わせが生む暖かい音色と箱鳴り、センターブ

ロックが入ったホローボディでハウリングにも強いという斬新なアイデアで生まれてきたES335、

数々の音楽シーンでストラトキャスター、テレキャスター、レスポールなどとはまたちょっと違った音色

で登場します。

そんなES335の魅力を伝えてゆくページにしたいと思います。

 

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ついに、59年のES335を入手してしまいました。DOTポジションマーク、ロングピックガード、

オリジナルPAF、極太ネック、、、すべてにあこがれていましたが、今私の部屋にいます。

 

本日は天気が非常に良かったので庭で写真を撮ることにしました。新緑の緑とサンバーストの取り合わせが

非常にさわやかに撮れたと思います。ストラトキャスターも登場させました。比べてみるとその大きさが

わかると思います。

2階の部屋から庭へ運んでいて気がついたのですが、ストラトキャスター、テレキャス、レスポールは

年代によって材料の変更などがあったせいもあって重量がかなり違ってくるのですが、335はどの年代も

同じくらいの重さです。そこそこ重いですよ。体重計で測ると3kg後半です。ほとんど4kgに近いです。

 

 

335について詳細も撮って見たのと、ちょうどギターマガジンでも335の特集を行っていたので

ちょっと自分なりにまとめてみます。本当は音も入れる予定でしたが、本日私のメインのPCが逝って

しまいましたので音がとれません。(参った、、、、)

ネックの太さと厚さを実測してみました。握った感じはずいぶん違うイメージがあったのですが、はかってみると

mm位の差しかないですね。1mmの差がこれほど大きいとは思いませんでした。

 

 

59年製

62年製

65年製

所謂ゴールド・ソーサー・ノブです。オリジナルです。ちょっと根本が緑がかってきています。65年製と同じように3トーンの黄色の部分が赤っぽく焼けています。ああ、それにしてもロングピックガードのかっこよさ、、、

ゴールド・ソーサー・ノブのプレート付きです。VOLUMEにはなにも書いていませんが、トーンコントロールのプレートには「TONE」の文字が印刷されています。3台の中では3トーンというよりはタバコサンバーストのような色合いになっています。

ブラック・トップ・ハットです。この65年製はおそらくオプション扱いか、オーダー品だと思います。345等につくバリトーンスイッチがついていてステレオアウトプットになっていました。バリトーンスイッチはバイパススイッチ(ジャックの上)をつけてモノラル化しています。また私が購入したときにストップテールピースに変更しています。

写真を取り忘れていたので、部屋に戻ってから撮りました。私の335の中では59年だけがリアピックのエスカッションが厚い物になっています。

テイルピースはアルミ製、ピックアップはもちろんオリジナルPAFです。ピックアップカバーはメッキが剥がれてほとんど灰色のようになっております。

ピックアップはオリジナルのPAFです。ピックアップカバーは灰色までは行きませんが、メッキの輝きはほとんど有りません。

ピックアップはナンバードPAFです。ピックアップカバーはまだメッキの輝きが十分に残っています。

ただ、カバーが何カ所か凹みが有ってちょっと悲しい状態です。一時期はフロントにトム・ホールズをつけていましたが今はオリジナルに戻しました。

オリジナルの形状です。カッタゥイ部もトップはアーチがかかっていて、立体的な美しさを持っています。

59年と同様な形状をしています。内側に入り込んでいるのがわかります。

このあたりの年代から、カッタウェイの形状が変わってきています。内側のライン(手が入る部分)が外側に向かってまっすぐに延びてきていて外側のラインは上に延びています。このため少し鋭角的なイメージが有ります。また、サンバーストの入り方もカッタウェイ部は塗りつぶしになっています。

17°の角度がつけられています。これくらいネックの角度がついていると倒すのが怖いですね。良くGIBSONのネックが折れやすいといわれる所以ですね。ネックの厚みは結構有ります。

12Fで25mm

3Fで24mm

3Fで45mm

12Fで52mm

これも17°の物です。ネックは59とか65に比べると薄めです。

12Fで24mm

3Fで23mm

3Fで46mm

12Fで52mm

ギターマガジンによるとちょうど65年で14°の角度に変更されているようです。

ネックの厚みは結構有ります。

12Fで27mm

3Fで23mm

3Fで43mm

12Fで51mm

 

ペグはオリジナルではないです。しかしオリジナルも付属していました。これはラッキーです。このころはクルーソンの1コブの物です。ヘッドの状態は大変美しいです。写真ではわかりにくいですが向かって左側の角がつぶれて修理した跡が有ります。

この年代はクラウンインレイが2弦5弦のペグより上についています。

これもペグはオリジナルでは有りません。こちらはオリジナルが有りません。1コブのクルーソンがオリジナルです。

クラウンインレイがかなり黄ばんできています。

 

この年代はクラウンインレイが2弦5弦のペグより上についています。

このペグはオリジナルです。このころになるとクルーソンの2コブの物に変えられてきています。

78年位からヘッドが大きくなってきます。ストラトと同じようにラージヘッドになります。

この年代はクラウンインレイが2弦5弦のペグより下についています。

 

1ピースマホガニーネックです。ヘッド裏にシリアルはかかれていません。

シリアルはfホール内のオレンジラベルに書かれています。

A32268です。Aシリアルは61年までの仕様です。

1ピースマホガニーネックです。ヘッド裏にシリアルが書かれています。

42942

Aシリアルが終わった直後のシリアルです。

クルーソンペグが2コブになっているのがわかると思います。

1ピースマホガニーネックです。ヘッド裏にシリアルが書かれています。340566

 

58年までは、ネックにバインディングが有りませんでした。59年からネックにバインディングが採用されています。指板はブラジリアンローズウッド(ハカランダ)でポジションマークはDOTです。指板が少し痩せてきていてまるで天然のスキャロップのようになっていて弾きやすいです。フレットはジャンボに打ち変えられています。

この年が最後のDOTポジションマークです。指板は私が所有しているビンテージの中では一番の黒さです。もちろんブラジリアンローズウッド(ハカランダ)です。59のように痩せてはいなくてまだまだ元気です。不思議と油のような物がしみ出ているようで、滑りが大変良く弦が錆びません。

このころはもう、ブロックポジションマークです。

指板もローズウッドになっています。59年製、62年製と比べるとかなり指板の色が茶色な事がわかります。

 

あこがれのオリジナルロングピックガードです。ピックガードがリアピックアップよりもかなり下まで延びているのがわかると思います。おそらく175用のピックガードなのでしょうか?58年、59年と60年の一部まではこの仕様です。GIBSONで余ったパーツを流用して取り付けていたというお話です。テイルピースとブリッジはおそらくオリジナルでアルミ製です。セレクタはオリジナルかどうかわかりませんが、オリジナルだったら、ずいぶんきれいに焼けた飴色だと思います。

ピックガードはリアピックアップのところで終わっています。61年の後期から、この仕様(というか、やっとES335専用のパーツを取り付けてもらったということです)

テイルピースとブリッジはオリジナルのアルミ製ですが、ブリッジの駒がいまいち良くなかったので、私がチタンの駒に変更しました。チタンはサスティーンが良くなり音にパンチが出てきたと思います。セレクタはおそらくオリジナルでしょう。ちょうど良い黄色に変色しています。

テイルピースは私が購入したときはブランコテイルピースがついていましたがどうしてもストップテイルピースが良くてショップで改造してもらいました。アルミ製をつけています。ピックガードには68年のスチールギターに多く見られるギブソンのマークが彫ってあるのですが、色が完全に落ちているので写真ではよくわかりません。下の写真は私のB12のピックガードですが、おそらくこれと同じマークだったと思われます。

59年の音は太くてシルキーという感じです。弾いていても暴れが全くありません。悪くいうと表情がつけにくい感じはありますが、どう弾いても

335の音が出てくるというイメージです。

SOUND

62年の音は59年ほどシルキーではなくもう少しブラウンです。一番まとまっているような気がします。弾いていると、弱く弾くと落ち着いた音、ピッキングを強くすると暴れてくれるという具合にコントロールしやすいです。

SOUND

 

65年の音は独特です。335の音とストラトの音を足して2で割ったような結構暴れます。この設定では、弱く弾いてもボワーンという感じはなくジャーンという感じでピッキングを強く当てるとバギャーンという感じです。(ブルースでは一番合うと思います)

SOUND

 

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335の音作り

音楽のジャンルによってもずいぶん違うのでしょうが、わたしの335のイメージは大村憲司さんの音です。

ほとんどクリーントーンで盛り上がってきたところで自然に歪んでくるような。

出るときには出て、裏へ回ると目立たなくなるようなプレイと音色です。

 

いつも私のセッティングはBOOGIEをクランチ気味にしてケンタウルスの後にアナログディレイを入れています。

335はあまりごちゃごちゃと繋ぐタイプのギターではないと思います。自然な音で勝負みたいな感じで十分

存在感のある音が作れると思います。

オケに2台入れるのでしたら、もう一本はシングル系が良いと思います。

335を2本重ね取りすると、重い感じの音になりますので、ストラトやテレキャスの軽やかな音と相性が合う

と思います。

使うポジションはほとんどフロントです。ただ、重すぎる場合はミドルも良いと思います。65年の335は

バリトーンスイッチがついていて、最近のプレーヤーはみんな外しているようですが、1つか2つ回すとかなり

軽やかな音を作ることができて便利だと思います。

この様な使い方をしたかったので私はバリトーンスイッチは殺さないで、miniスイッチを取り付けてもらい、

バリトーンスイッチそのものをバイパスする事ができるようにしました。

このスイッチをつけてはっきりわかったのは、バリトーンスイッチの一番太い音にしても、本来のピックアップ

の音が出ていないということです。すなわち、バリトーンスイッチを一番太いポジションにして弾いているのと、

その状態で取り付けたminiスイッチを入れてバリトーン回路をバイパスするのでは音が明らかに違っています。

 

59年の音はまだ手に入れたばかりなので、あまり語ることはできませんが、62年の335とかなり近い音

だと思います。

しかし、59年の335はフレットがジャンボなせいか強く弾いたときにストラトのようにフレットと弦が

当たって出る「ギャーン」という音が出すことができます。、、、これはおいしい。

62の音はこれぞ335という音です。JAZZもよし、クランチさせてファンクもよしです。

 

02.07.10

 

59年335をネックのメンテナンスに出しました。しばらくお別れで寂しいけど、元気で帰ってきてねぇ、、

ということで、お別れ前に録ったピックアップ等の写真を載せておきます。

 

まずは、ねじから。結構サビがきています。

 

フロントピックアップです。(PATENT APPLIED FORの文字がみえますか?本物のPAFっす!)

また、わかりにくいですが、ネックのジョイントがピックアップのところまできています。

デープジョイントというやつです。

 

今度はリアピックアップ(これももちろんPAF)

一度ピックガードを取り外そうとしたのか、外周が若干ゆがんでいます。

 

最後はノブです。あまり気がつきませんでしたが、金が緑色に変わってきています。

 

02.08.13

 

どうも、62年製の335を長時間弾いていると、フロントでトーン絞り気味で特に「バリバリ」音が出るようになってきました。

これは、ガリだな、、、

レスポールやストラトと違って335のメンテは非常に面倒くさいのですが、お盆で、時間もあるのでちょっとやってみようかなあ

と思い、やることにしました。

これも、ネジをはずすところからです。(結構ネジがバカになってきていてやばいなあ)

フロントのPAFです。ちゃんとオリジナルのPAFですよ。(PATENT APPLIED FORの印字のみです。ナンバードは番号が印字されています)

フロントのキャビティ部分です。ディープジョイントと呼ばれるように、ネックのジョイントがピックアップの部分まで延びてきています。

こちらはリアです。62年位の335は過渡期でフロントはPAF、リアはナンバードPAFという仕様の物が多いようですが、私のは

62の初期でDOTポジションマークで、リアもオリジナルのPAFです。

おおお、これは初めて気がつきました。センターブロックがリアの部分で大きく削られてfホールの部分とつながっています。

このようなブロックと通常のブロックでは音が違っているといわれていますが、、、余りよくわからないなあ

 

フロントのアッセンブリをはずしているところです(汗)

この糸の意図(親父ギャグ)がわかりますか?

335はポッド、ジャックをはずしてボディ内に落ちてしまったら、えらいことになるのです。そこで、はずす前に糸を結んでおいて

戻すときは、この糸を引っ張って元に戻します。

やっている最中に糸が一本切れて青くなりました(汗)

取り出して、接点復活材でクリーニングします。

ついでにリア側もやろうと思っていましたが、疲れたので、フロント側だけにしておきましょう。

汲み上げて、弾いてみると、曇りが取れたような音が出ました。

長時間弾いていても、ガリは大丈夫なようです。、、、ああよかった。