活火山 Active volcano

富士山の下で発生する低周波地震の震源分布

 現在、噴火活動や噴気活動(火山ガスを噴出する)をしていたり、歴史的にこれらの記録がある火山を活火山と呼んでいる。日本では,歴史的な記録が残っていなくても過去1万年以内に噴火した形跡のある火山は活火山に含めている。日本の活火山は北方領土や海底火山を含めて111あると言われている。
 伊豆半島周辺には富士山、箱根山、伊豆東部火山群、伊豆大島、新島、神津島、三宅島などの活火山がある。
 富士山は1707年ADに宝永の噴火があったので、活火山に属する。 
  防災科学技術研究所では、富士山の噴火予知研究のため、富士山麓の富士宮、鳴沢、砂走、富士山麓山の村等に地震観測所を設け、微小地震の観測を行っている。その微小地震観測によると、富士山の地下、深さ10〜20kmで「低周波地震」が年に10回程度の割合で発生している。(鵜川元雄 防災科学技術研究所) 「低周波地震」は振動の周波数が2Hzとゆっくりで、振動継続時間が数分から30分と長く、マグマの動きと関係があると考えられている。(普通の微小地震の振動数は10HZ、振動継続時間は1分程度)
 「低周波地震」は富士山が生きている証拠であり、その観測によって、富士山下のマグマの動きを掴み、次の噴火の予知をしようとしているのである。
 円錐形をした島弧の火山の一生には一般的な特徴がある。初めニ酸化ケイ素(SiO2)の少ない玄武岩の溶岩を噴出し、成層火山ができる。その後、マグマは地殻を構成する物質を溶解し、二酸化ケイ素に富む安山岩質溶岩に、そしてデイサイトや流紋岩質溶岩と変わっていく傾向がある。
 噴火の仕方も、やわらかい溶岩を静かに流出する噴火から、火砕流を発生する爆発的な噴火になり、山頂部にはカルデラが形成される。最後にカルデラのなかに溶岩ドームが出来て一生が終る。この火山の一生からすると、玄武岩を噴出する富士山は青年期の活火山といえる。Mt Fuji is a young active volcano.

 気象庁・火山予知連絡会は活火山について、噴火の危険度から、3ランクに分けた。
・Aランク:この100年間に数回、もしくはそれ以上噴火歴がある危険度の高い火山、三宅島,伊豆大島など13の火山。
Bランク:この100年間に1回程度の割合で,噴火や群発地震が発生している火山、富士山、箱根山、伊豆東部火山群など36の火山。
・Cランク:近年噴火はしていないが、噴煙などの火山活動が観測されたこともある。赤城山,乗鞍岳など36の火山。


最近噴火活動が活発な火山
・東京都の西之島
・鹿児島県の桜島、諏訪之瀬島
・宮崎県の霧島火山
・群馬県の草津白根山
・熊本県の阿蘇山
.・長野県の御嶽火山
・群馬県の草津白根山