バランの製作  2012年11月22日( 無線の実験)

バランBalun(Balance to unbalance transformer の略)は平衡型回路(balanced circuit ダイポール アンテナなど)と不平衡型回路(unbalanced circuit 送信機や同軸ケーブルなど)を接続するための変換器である。
 作製したバランは3本のフォルマル線をトリファイラー巻にしたものを、トロイダル・コアに巻きつけた広帯域の強制バランである。
7MHzのダイポール・アンテナに出力500Wで約10年使用したが、全くトラブルがなく、良好であった。同じ構造のバランを14MHz用に作製した。


強制バラン(トロイダル・コア活用百科 山村より)

特徴はインピーダンス変換比が1:1、広帯域、低損失などである。
材料
フェライトコア(FT-140 #43 \800円)、フォルマル線 (径1.5mm)、M型コネクター、
ケース(塩ビパイプのキャップ VU-CAP40 を2個、ppダイザ 30などホームセンターで購入)

 
フォルマル線(径1.5mm、長さ80cm、3本)の素手によるトリファイラー巻は
線が太いのでこつがいる。中心から外へ向かって巻き始めると楽である。
 
線径1.5mmのフォルマル線をトリファイラー巻にする。
トリファイラー巻したより線をトロイダル・コアへ9ターン巻く。
 
2つのエンビのキャップを合わせてケースにする。
 
ダミーロードアンテナをつけて、結線ミスがないか調べているところ。
 
ppダイザの穴を使ってアンテナ線を取り付け、
バランからのリード線には力が加わらないようにする。
 
しっかりしたバランが完成、写真がほぼ実物大である。
現在14MHz、出力500Wで使用中、14000〜14050KHzの間SWRは1.2である。


参考文献
アンテナ・ハンドブック  CQ出版社
トロイダル・コア活用百科  CQ出版社   山村英穂 著
新・手作りアンテナ入門   CQ出版社   田中 宏 著