アウターライズ地震 Outerrise earthquake 中学生・高校生の皆さんへ

陸側のプレートへ海側のプレートの移動による力が加わり、プレートの境に発生する地震が海溝型地震である。横からの圧縮力が加わっているので逆断層が発生する(下図参照)。東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)がその例である。
海溝型地震が発生すると、横からの力が解放され、沈み込む海のプレート(スラブ)には引っ張りの力が生じ、正断層の地震が発生することがある。これがアウターライズ地震である。
海溝型地震の発生周期は百数十年といわれ、発生すれば、蓄えられていたひずみのエネルギーが解放され、次の海溝型地震が発生するまでは期間がある。
アウターライズ地震は海溝型地震が発生した後、余震のように起こる地震である。
東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の余震の中に、2011年4月17日アウターライズ地震があったが、これから大きなアウターライズ地震が発生するか分からない。
2012年12月7日17時18分、宮城県沖に発生したM7.3の地震はアウターライズ地震である。今後も東北地方太平洋沖にM8クラスのアウターライズ地震が発生する心配がある。

過去の例
スマトラ島沖地震(M9.1) 2004年12月の3ヶ月後、アウターライズ地震(M8.7)が起きた。
明治三陸地震(M8.2)の37年後のアウターライズ地震の昭和三陸地震(M8.1)が起きた。