きめ細かな地肌であるがゆえに風化に強く、 磨けば磨くほど艶を増す庵治石。 その最大の特徴は、「斑が浮く」という現象です。 庵治石の表面は、黒雲母が入り混じったまだら模様。 まだ粗い原石は、磨くほどに濃淡が浮き出て、 平坦のはずの石の表面が奥行きを 感じさせる二重のかすり模様を見せてくれます。 その模様は、高い山々にかすみたなびく雲、 また屋島から舞い落ちる桜の花びらにもたとえられ 縁起物としても珍重されてきました。