第6回 各種行事の点訳サークルの
PR方法
学園祭とか福祉関係の行事などで、点字、点訳サークルのPRの機会があると
思います。折角の機会なので点字(ブレイル)を展示(エクスィビション)のみに
しないようヒントを紹介します。
(1)模造紙に丸いシール(径25mm内外)を貼って50音の表を作る。
しばしば点字の形がおかしい展示を見るが、1と4の点が離れすぎているもの
(1と4の距離は1と2の距離より長くしないこと)、また濁音、拗音など
2ます使う文字で、前の文字が近すぎるものなどあります。要注意!
(2)パソコンによる点訳コーナー BASEなど立ち上げておいて、すぐに
見学者が入力出来るようにしておく。6点のキーには小さいシールを貼る。
注意:必ず係りをつけておくこと。
子供さんがくるとキーボードをメチャクチャに叩くことがある。
点字プリンタで実演出来れば効果抜群!
(3)点訳本、広報などのパンフの展示
(4)名刺作りコーナー 点字板を複数用意しておく。見学者と指導者が机を間に
対面する。用紙は普通の名詞の2倍くらいのものを作り、飾りなどプリント
しておくとよい。50音表を見ながら自分の名前を打たせる。小中学生には
非常に喜ばれる。
(5)点字を読むコーナー 諺など簡単な文を点字で打ったカードを10種類
くらい用意して読んでもらう。
(6)点字触読マジックボックス 当館のオリジナルグッズです。
横が30cm以上の宅配便くらいのダンボール箱を用意する。手前側面の下の
部分を手が奥まで入るよう長方形に切りとる。底には1ますおきに点字を5行
くらい打った紙を貼っておく。同じ紙は読む人の見えない表の側面に貼っておき、
別の見学者に正誤を判定させる。点字は読み易い「め」「に」「ふ」「れ」「う」
の5文字をランダムに打っておく。これなら表裏どちらで覚えた人も共通に
使える。読む人は手をつっこんで読む訳だが、アイマスクが不要なのがミソ。
箱の上は使った5文字の一覧(視読可)とマジックボックスの効能書きを
書いておく。静岡盲学校の祭では点字のグレード別ボックスを複数作り、合格した
場合、次に進めるようにしたらという意見も出た。5点の「む」「へ」「み」
「も」「て」「せ」に「め」を交えたものも面白いでしょう。ほとんどの人が
指で点字が読めるようになるので、大いに感動されます。
注:盛況になると点字が擦り切れるので、スペアを用意しておくこと。
(7)点字発達の歴史の展示 「点字発達史」など文献を参考に。
(8)点字タイプの実習 パーキンス、ライト、アポロなどセットし適当に
打ってもらう。基本的な操作法は掲示するなり説明する。
さあ、今年の発表は見学者長蛇の列となるか?。がんばってください。
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