黒い影、放たれた悪魔

 

 

そう、あれは十四年前の・・・ノウェル暦2999年。

 

双星太陽ノウェルを中心に七つの惑星が公転しノウェル星系が構成されている。

いつの世も争いが絶えないのは、このノウェル星系でも例外ではなかった。しかし、長き

に渡り繰り返された争いにも十年前に終止符が打たれた。第二惑星ノーランティス星のア

フェトラリア王国がノウェル星系の約八割を支配下おき、残り二割の国々とは同盟を結び

星系を統一したのである。

アフェトリア王国の圧倒的な武力と最新技術の前には反旗を翻す国などいなかった。もし、

そんな国が在っても象に刃向かう蟻のようなもの結果はみえていた。アフェトリア王国の

圧倒的な武力による支配の中、民衆の間には、ひと時の平和があった。

そう争いの無い時間があったのである。

 

アフェトリア王国のあるノーランティス星は人類の発祥の地とも言われている。

気候は亜熱帯の気候に属しており、雨も豊富で陸地の六割がジャングル化していた。その

為、アフェトラリア王国の首都ディーサイドテンプルは、一つの島を丸ごと空に浮かべた

浮遊都市なっており、全長三キロの島に九基の超大型反重力装置を取り付け、地上十数キ

ロの所を浮遊し環境に左右されないようになっている。

浮遊都市の首都ということもあり、天より支配する国々を監視する別名「天の目」とも言

われた。そのほかにも惑星内に三つの浮遊都市が存在するが、ディーサイドテンプルに比

べれは小規模なものである。

そんな大強国の首都と惑星の半分を七日間にして壊滅させるような悪夢の出来事が起きた。

 

強国による一極支配。

混沌とした平和、それは邪魔な存在。

動乱の中にこそ生きがいが有り未来がある

全てを破壊し無に還す。

その先に私達の永地があるのだ

 

口論の声が聞こえてくる。

「だから、まだその時期では無いと言っているんです。万全の安全を確保してから・・・」

「しかしだな、完成してからもう半年だぞ」

「これだけ長引かせてもな・・」

「ところで成功率はどの位なんだ」

「首都の制御メインコンピュータであるディープブルーのシミュレート結果は成功率98.

97%を提示との報告を受けています」

「しかしですね・・・」

「首都のディープブルーに直結するわけですから、残りの1.03%でなにが起こるかわ

かりません。万全を喫した方が宜しいかと思われますが」

「慎重論もいいが、このままの状態が続くのも考えものだぞ!」

「多額の研究費を費やし、ただのお飾りでは・・・」

首都ディーサイトテンプルの科学技術省一室で会議が行われていた。室内にはノウェル

星系中から集められた選りすぐりの二十人の科学者達がいる。各分野でのトップと言って

間違いない面々である

その中には若き日のプリットエンジニアのディアンシェ、A・Hエンジニアのロバート・

マーベリック(エレアの父)、そしてバイオシステムのティア・メリーナをはじめとした草々

足る面々がそろっていた。

月に一度の定例会議、大規模な実験のみ各分野の科学者を集め採決がとられる。

議題は擬似意思を持つチップ(RISC)の起動実験の有無の会議だった。RISCはプ

リットに変わる次世代型チップとして期待されていた。

「決議を取る!」

「起動実験の賛成者はご起立願います」

無言のまま十人立ち上がり、依然として平行線を辿っていた。

「この議題に関して次の会議まで凍結と言う事になります。以上で会議を終了します」

会議が終わると科学者達は部屋から次々と後にして思い思いへの場所へと散って行った。

その中に二人の姿があった。

 

会議室から程なく離れた廊下の隅に置かれた休憩所で、ロバートはコーヒーをディアンシ

ェは紅茶を片手に語り合っている。

ディアンシェは科学者の中では最年少にあり、末席と何かと肩身が狭い。そんなディア

ンシェをロバートは自分の息子のように可愛がっており、良き理解者でもあった。

二人はそれぞれの研究を言合い意見や情報交換を行っており、研究も協力しているという

噂もあるくらいだった。

ロバート・マーベリックは鼻の下に髭を蓄え紳士の風格を出している。歳のせいかまば

らに白髪が目立つ。エレアの父で愛妻家だ。妻はA・Hのパイロットをやっていたが、ア

フェトリア王国統一戦線において戦死した。それ以来、男手一つでエレアを育てている。

「この半年何とか降着状態を保ってきた・・・そろそろ限界だな、起動実験推進側でも

裏で色々と動いているらしい」

「頭のお堅い科学者には世話が妬ける。なぜ、急ぐかがわからない。」

「そりゃ、お前と違い寿命が近いからだろ」

ロバートの冗談の半分の返答に不意を付かれ噴出すディアンシェ。

「ま、そう熱くなるな、ディアンシェ」

熱くなった若者の頭を冷やす程度にはなったらしい。

「分かってますよ」

「多分、目に見える結果を求めているんだろ」

「プリットだけでは飽き足らずに・・・」

「さて、取り合えず最悪の結果は避ける算段だけは用意しておかないとな」

「そ、そうですね」

「ところでどうなんだ、RISCの本当のところは?」

「実はRISC次第といったところです」

「それは」

「RISCの意思はプリットと違い、作られたものだと言う事です。起動した時に、温和

な意思の場合は制御し切れるかもしれないが、もし冷徹な意思の場合、何をも寄せ付けず

単独で行動してしまう、つまり暴走ということです」

「女神が出るか悪魔が出るかは箱を開けてみるまでわからないか、まるで神話に出てくる

パンドラの箱だな」

「まったくです。それだけ作られた意思とは危険なものなんですよ」

「それを止める方法か・・・・」

不意にキョロキョロと辺りを見回すディアンシェ。

いつも会議が終わるのを見計らい、ここに乱入する女性がいるのだが今日は現れる気配が

無い。

「そう言えば、いつも会議の結果を聞きにくるズザがいませんけど?」

ディアンシェはいつもと違う事に少し物足りなさが残る。

ズザはアフェトリア軍の参謀の一人で、彼女と一対一でやり合えば勝てるものは、まず

いないと噂されていた。同僚の参謀達は口々に言う彼女と戦場で合ったら、まず逃げろと。

神がかった洞察力と戦術は誰もが恐れるところだった。

出身地の民族衣装(巫女らしい姿)まとっていた為、そこで付いた異名が「軍神巫女」で

ある。

「大学の戦術講義を頼まれ惑星エディンに行くとかって、会議前にスカート捲し上げて

突っ走って行ったよ・・・いや彼女の場合、袴か」

「あははは・・・相変わらずですね」

「ワーキングウーマンとは彼女のためにあるような言葉さ」

「彼女もRISCを気にしていたよ。お前のくれたデータを元に何度も暴走時のシミュレ

ーションを行っているみたいだが、どれも惨敗しているらしい」

「あのズザがですか」

「ああ、どうもメインコンピュータを侵食され、その後の展開がどうにもならないらしい。

RISCと対等に渡り合えるプリットがいれば何とか対抗出来るらしいのだが、現状そん

なプリットはいないし、中々上手くいかないものだ」

ロバートは飲み終えた紙コップをゴミ箱へ入れる。

「互角にですか・・・・」
「まっ、今のところ暴走を打開する明るい材料は無いという事だ」

ディアンシェは手に持った紅茶を眺めながら、場合によってはロイとシーリアにも手伝っ

てもらう事になるだろうな。でも、そんな事にならないに越したことは無いと思った。今

ある二人幸せを壊したくは無かった。

 

 

ロイは数年前に技術部のテストパイロットの腕を買われ転属となり、首都防衛の要であ

るラグナロック騎士団にいた。

騎士団に入れば個人のプリットが持つことができ、晴れてシーリアを隠す必要もなくなっ

た。この後、シーリアとの相性もよくメキメキと力を発揮し隊長へと上りつめている。

ラグナロック騎士団は精鋭が集まったエリート集団でその隊長となれは星系でも指折り

のA・H乗りである。

非公式ではあるが驚くことに、ロイとシーリアの間に子供が出来ていた。このあたりは

また別の話で・・・。

このラグナロック騎士団と対をなすのがナイトメア騎士団である。おもに外交での特殊

任務になっており、今は辺境に出ている。

二つの騎士団は対抗心が強く、いつもいがみ合っているが、いざ協力し合えば無敵の強さ

を誇る。

そして、この二つの騎士団の上に立つのが指南役とも言われ、国王の右腕とも言われ

ウォルター・バレンタイン卿である

この三枚看板がアフェトリア王国の権力を維持していると言っても過言ではなかった。

 

 

そのラグナロック騎士団はディーサイドテンプル周辺の定期パトロールに出ていた。

十機のA・Hが編隊を組み飛行している。

全て同型の白い機体で、最新技術を投入したA・Hである。

「マスター コノ辺リニ異常アリマセン」

「よし、今日のパトロールはこれで終了だ」

「YES MASTER」

「各機状況報告してくれ」

次々とモニターを通し報告が上がるが、どれもが問題無い報告である。

ここ数年はいつもこんな感じた。平和ボケしそうではあるが、ロイにとってはそれがあり

がたい、人を殺さずに済むのだから。

「コントロールをハイトプルに移行する」

シーリアはA・Hとのリンクが解かれいつもの表情へ戻る。

「ところでマスター、今度の休暇にここに遊びに来ませんか?」

辺りは山の麓に大きな湖があり周りは草原が広がっていた。野生の小動物も確認できる。

「おっ、昼寝の場所にはちょうどいい所だな」

「またそんな事言って・・・まったく、たまにはミシュタルと遊んでください」

「そうだな、最近忙しかったから、ちっとも相手してやれなかったしな、次の休暇にでも

行こうか」

モニター越しに楽しそうに微笑むシーリア。

「美味しいお弁当作りますよ」

「それは楽しみだ」

ロイは機体を旋回させた。

「全機、ディーサイドテンプルへ帰還する」

 

 

ズザが発ってから三日が経過していた。

夕日ごしのテラスでロバートが写真を眺めて独り言を呟いていた。

「エレア元気にしているかな?悪い男に引っ掛かっていないだろな。ズザに渡した手紙読

んでくれるかな。まったく、年頃の女を持つ親はつらいなーっ。・・・お前が生きていらこ

んな心配しなくていいんだけどな・・・」

ため息をつく。

「ロバート博士、ここでしたか?」

「ディアンシェか、どうしたこんな所に来て」

「仕事の息抜きですよ。たまには外の空気も吸わないと頭の回転も悪くなりますから」

取って付けた様な理由付けするディアンシェ。

「そうそうお前の友人ロイと言ったか?ラグナロック騎士団の隊長、A・Hの操縦もスト

ライカークラスと評判だぞ」

「単に腐れ縁の悪友です。でも頼りに成るやつですよ」

ディアンシェは照れくさそうに答える。

「A・Hは俺の専門分野だからな、そっち方面の情報がデータと共に色々入ってくるんだ」

「プリットのシーリアも特別ですからね、他のプリットとは格が違います」

「お前の創ったプリットだったか?」

「非公開ですけどね」

「パイロットの能力に応えられるプリットがいれば、これだけの能力を発揮するのか」

「まだまだ伸びますよ、まだ半分程度しか出てない筈ですから」

「おい、あれで半分か?おいおい、それじゃ機体がもたないだろ」

「ええ」

「ええってお前のプリットなんちゅう潜在能力なんだ。こっちの身がもたんわ」

ディアンシェはロバートの困った顔に、笑いを堪える。

「ディアンシェといいロイといい、もう若者の時代になっちまったのかな」

しみじみと語るロバート。

「そんな事はありませんよ、ロバート博士も十分若いですよ」

「子持ちでか」

二人は顔を見合わせ笑った。

「ところで何見ているんですか?」

「写真だよ」

この時代の写真はホログラム化され立体的に浮き上がって映し出されている。写真パネ

ルのボタンを押す事で2D、3Dの切り替えが可能となっている

ロバートはディアンシェに写真を見せてやった。

そこにはロバートの妻の写真と、笑顔の女子高校生の写真の二枚だった。

奥さん(シルヴァーナ・マーベリック)の写真は意外にも軍服姿で凛々しい感じを受ける。

顔立ちも綺麗でどこか暖かさを感じる。そうロバート博士と似た感じた。

ロバートはオレンジ色の空を見ながら語り始めた。

「妻はA・Hのパイロットでさ、光速の女帝なんて言われて恐れられていたんだ。

それが何の因果かこの俺と知り合ってな、一介のエンジニアだった俺は、話す事といえば

A・Hの事ばかりでな、でも、いつも楽しそうに聞いてくれたよ。その時、思ったんだい

つかは彼女の為に素晴らしいA・Hを作ってやろうと。しかし、それも叶わずじまいだ。

激戦と言われた第五次統一戦線で逃げ遅れた仲間を救おうとして逝っちまった。仲間は無

事に助けられたが・・・」

ディアンシェは黙ったまま写真を見ている。

「その時、初めて知ったんだよ自分のやってる仕事の本当の意味を、このままA・Hの開

発なんかやってていいのかって、どこかで俺と同じ悲しみを持つ物を増やすだけなんじゃ

ないかと。そして迷い続けた。その後、ディアンシェお前と出会ってアルスシステムを聞

かされ、これなら時代が変わるかもしれないと思ったんだ。何とか実現させたいと・・・

すまんすまん詰まらん事言ってしまったな」

ロバートは咄嗟に言葉を濁した。それを察しディアンシェも話題を変えてた。

もう一枚の娘の写真に目を移す。ブレザーに短めのプリーツスカート、手前でカバンを持

ち清純そうなイメージを受ける。

「確か娘さんは惑星ノウェルの大学に通っていると言っていましたけど」

「ああ、今は一人暮らししている。幼い頃に母親を亡くしてから男手ひとつで育ててな。

今じゃ、ジャジャ馬娘さ。ちゃんと勉強しているんだかどうだか」

「へーっ、可愛いじゃないですか、とてもそんな感じには見えませんけどね」

「おいっ、手ぇだすなよ」

「もし、娘さんから言い寄ってきたら・・・」

ディアンシェは反撃するように意地悪く逆に問いかけてみた。

「私が認めない!」

「二人で駆け落ちしちゃうかも」

「・・・そうだな、お前が星系にとどろくエンジニアになったなら考えてもいいぞ」

「それじゃ今から“お父さん”とても呼ぶ練習しておかないと」

「ディアンシェおまえ」

表には出さなかったが、ロバート自身、ディアンシェなら息子になっても悪くは無いと思

っていたのは事実だった。

「冗談ですよ。ちょっと意地悪く言ってみただけです」

夕日空に二人の笑い声が響いた。

 

 

ドアの横に置かれたセキュリティシステムにカードをスラッシュさせる。

ピッ、と音ともに青のランプが点灯する。すると不気味に口元が揺るんだ

暗闇の中は白衣をまとった一人の男がRISC制御室へと入っていった。

男の顔の目の下にはクマが出来ており、ホホもコケ生気が感じられない。

フラフラと歩き機器の前までやって来た。

RISCは怪しい光を放っていた。

「さあ、そのボタンを押すんだ」

男は洗脳されるまま、意識とは無関係に体が動いていた。そして・・運命ボタンは押され

た。

核が赤く光り、女性の幻影が現れた。すると女性は微笑を浮かべ美しく舞いはじめた。

白衣の男は恐怖の余り、尻餅を付き動く事が出来なかった。

「貴方ガ私ヲ目覚サセテクレタノネ」

怪しく微笑んだ。

その瞬間、非常警報が室内に響き渡り、周りのモニターに“DANGER”の文字で埋め

尽くされた。

そこに真っ先に現れたのはディアンシェだった。ちょうど隣室で仕事をしていたのでいち

早く掛け付ける形となった。

無造作にRISC制御室のドアが開けられいた。

「おいっ、だ、誰かいるのか?」

ディアンシェの問いかけに返事はない。そしてRISCに視線を向け驚く。

「なに、RISCが起動している!?」

無警戒にも思わずRISC気を取られディアンシェは室内に入ってしまう。もうRISC

は起動させられており、ディープブルーへの侵食が始まっていた

「な、なんて事を・・・」

ディアンシェは室内にいる人の気配に気付いた。

「誰だ!そこにいるのは!」

慌てた男はディアンシェにナイフを片手に襲い掛かってきた。すっと男を交わすと、男は

そのまま逃げ様とした。

遅れて入って来た2人の警備員にデァンシェは取り押さえるように支持した。男は警備員

により床に押し付けられ、身を拘束された。

男の正体を暴くとエンジニアの一人だった。

ディアンシェは男の様子が可笑しい事に気付き警備員に調べるように言うと、腕にドラッ

クの後があった。

「これは?」

そして、ノウェル教の刺青あった。

「ノウェル教の信者だったとはな。他にも潜り込んでいる教者が・・・」

警備員としても男がエンジニアという事もあり、どう対応するか迷っていた。

「ディアンシェ博士、この男はどうしますか?」

「ひとまず牢にでもぶち込んでおけ。後、ただちにディーサイドテンプルから非難命令を

だすんだ」

「避難命令ですか・・・?」

事の大きさが分かっていない警備員に、ディアンシェは声を上げて叫んだ。

「実験前のRISCが起動してしまっている。どうなるか予想がつかない国王だけでも避

難してもらわなけば・・・大変な事に成るぞ!!」

「はっ、わかりました」

警備員は携帯の端末を使い軍司令部と連絡をとり。直ちにディーサイドテンプル全てのブ

ロックに非難警報が流れ始めた。

「これで最悪の事態は防げそうだ。君達も早く非難した方がいい」

警備員は拘束された男ともに立ち去り、代り非難警報を聞きつけたロバートが現れた。

「ディアンシェどうした。この騒ぎは」

「あっ、ロバート博士」

「最悪です。ノウェル教信者によってRISCが起動させられました」

「なに、ノウェル教だと」

「あれを見てください、もうRISCが幻影化しています」

「こ、これは・・・」

ロバートが目にしたのはガラス張りの部屋の中で舞い踊る女性の姿だった。

時折、見せる微笑みが悪魔のようにみえる。

「今、連れて行かれたヤツの仕業か・・・」

「はい、エンジニアの中にノウェル教信者がいたようです。」

「くそ、まさかやつらが・・・手を出してくるとは・・・」

「それより、これを見てください。このモニターを」

「こ、これはズザのシミュレーションの通り、RISCはすでにディープブルーにアクセ

スを始めているのか」

「はい。やつはここの制御系を全て乗っ取るつもりです」

「なに!」

「私はこれから、ディープブルーからシステムを切り離します。もう手遅れかもしれない

が、やれることはやってみます」

「私も手伝おう」

「そちらの端末を使ってください」

「A・H系のシステムをは私の専門だ。こちらはまかせてくれ」

「お願いします」

「さぁ、はじめるぞ!!」

こうして、RISCに対しての小さな反撃が開始された。