板橋地区路線再編成・西11運行開始

増17 2007(練馬:平成9年式) 区立美術館 2003.7.5

 練馬・志村営業所管内では7月1日、路線の移管・廃止・新設を伴う大規模な路線再編成が行われた。昭和52年より現在の形態を維持してきた、練馬営業所担当の常01(ときわ台駅〜東武練馬循環)が分断された。東側を浮舟02(浮間舟渡駅〜ときわ台駅)、西側を東練02(東武練馬駅〜志村三丁目駅)が継承し、それぞれが東武東上線と都営三田線という鉄道間を結ぶ使命を帯びた。運行は志村営業所が担当する。浮舟02ときわ台駅方向は、東上線の踏切遮断による遅延を回避するため、常盤台四丁目を過ぎて左折し、赤53のループに合流する形に変更された。日中は20分間隔で運行されていた常01だが、東側は微減ながらほぼ従来の本数が維持されたものの、西側は40分間隔となり半減されている。また今改正で、志村車庫志村三丁目駅に改称されている。

 平成12年5月1日に、下赤03に代わって運行を開始した浮舟01(浮間舟渡駅〜下赤塚駅)は、再び下赤03として高島平と下赤塚を結ぶこととなった。下赤塚駅周辺のループと、徳丸八丁目付近のルートは浮舟01より引き継いだため、かつての下赤03とは異なっている。

 成増駅北口発の系統にも変更が生じている。住民の要請が強かった三園・大門地区を貫く新路線増17(成増駅北口〜高島平操車場)の開設に伴い、起終点を同じくする高01が志村営業所から練馬営業所に移管された。増17は、途中の隘路の関係から中型車限定路線であり、日中は両路線の運用が混在しているため、志村時代は見られなかった高01の中型運用が存在する。路線の持ち替えによるダイヤ増に伴い、戸田営業所から2028〜2030が練馬営業所に転属している。これらは埼玉地区のワンマン機器を搭載しているが、側面出入口表示はステッカーのまま、方向幕も都内仕様を装備しているため、朝霞地区路線には運用されないようである。

 同じく7月1日から、足立区主導の路線バス「はるかぜ」の一員として、西11(西新井駅〜舎人団地)が開業した。七曲(伊興)周辺のバス空白地帯に路線を引いたもので、国際興業の運行ながら赤23との並行区間ではバス停の位置や名称が異なり、運賃が200円均一となっている点が異色である。日中は30〜40分間隔の運行で、川口営業所配置の専用のリエッセが運用に就く。

 

系統番号

担当

運 行 区 間

廃止

常01

練馬

ときわ台駅―若木三丁目―志村高校裏―徳丸町―東武練馬駅(循環)

常02

練馬

西台都営住宅―徳丸町―東武練馬駅(循環)

練90

練馬

ときわ台駅―練馬北町車庫

浮舟01

志村

下赤塚駅―高島平警察署―大東文化大学―西台駅―浮間舟渡駅

浮舟01-2

志村

下赤塚駅←高島平警察署←大東文化大学

新設

浮舟02

志村

ときわ台駅―若木三丁目―志村高校裏―西台駅―浮間舟渡駅

常02

志村

ときわ台駅←若木三丁目

東練02

志村

東武練馬駅―徳丸町―志村高校裏―志村三丁目駅

下赤03

志村

下赤塚駅―徳丸八丁目―高島平駅―高島平操車場

増17

練馬

成増駅北口―成増厚生病院―区立美術館―高島平駅―高島平操車場

西11

川口

西新井駅―伊興小学校―舎人公園―入谷東―舎人団地

移管

高01

志村→練馬

成増駅北口―成増団地入口―西高島平駅―高島平駅―高島平操車場

 

★末期はCNG車も通った常01
2703(練馬:平成15年式)
ときわ台駅 2002.6.29

★短命だった二代目常02
2703(練馬:平成15年式)
東武練馬駅 2002.6.30

浮舟01は枝番系統のみ残る
9039(志村:平成8年式)
下赤塚駅 2001.6.19

高01は練馬に移管された
8005(志村:平成5年式)
成増駅北口 2002.6.29

 

東練02は志村の担当
9004(志村:平成8年式)
西台三丁目 2003.7.5

常01の東側を引継ぐ浮舟02
7582(志村:平成6年式)
教育科学館 2003.7.5

★事実上復活した下赤03
7505(志村:平成5年式)
赤塚一丁目 2003.7.5

西11用リエッセは3台
731(川口:平成15年式)
伊興小学校前 2003.7.5

 

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