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VPNとは

 

VPNとは Vertial Private Network の略称です。

何がバーチャルプライベートなのかというと、公衆インターネット回線をあたかも

プライベートの専用線のように使うから、バーチャルプライベートなのです。

物理的には世界各地に蜘蛛の巣のように張り巡らされたインターネット回線の中で

複数の拠点を設けて、その拠点のみをパケットの送り先と定めて、しかもその拠点間

のみで相手から送られてきたパケットを複号して読めるようにパケットの暗号化を

はかれば、物理的なパケットの転送経路はどうであれ理論上拠点間で第三者の入り

込めない専用の通信が確立しているのと同じことになります。

 

高速大容量のインターネット回線が整備されて、もっとも利益を受けるようになった

のは、おそらくこのVPNの分野ではないでしょうか。

 

VPNという技術が一般的になる前にはRASという方法で遠隔地のパソコン同士を

接続していました。Remote Access Service のことで、ダイヤルアップネットワーク

を利用して、着信するパソコンには着信専用のダイヤルアップを作成してそのパソコンに

接続されたモデムに電話をかけて、電話同士の接続が確立されるとその電話線で

パケットの送受信を行なっておりました。

しかし、当然のことながら回線の速度は遅く、ISDNを利用しても大きなファイルの

移動には一晩かかる等ということもありました。

今では珍しい言葉になってしまったかも知れませんが、「テレホーダイ」という言葉を

ご存じですか。午後11時を過ぎてから、自分の届け出た電話番号に電話をするときは

午前8時まで無制限に接続しておくことが出来るという制度でした。

その後、フレッツという制度が出来上がったため、今時「テレホーダイ」も無いものだと

思いますが、そういう料金支払いシステムを利用して、夜中に遠隔地のパソコンと接続して

データの送受信を行なっていました。

 

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