花粉症にご注意

この季節になると花粉症の被害を受ける方が日本では大勢見られます。5〜10人にT人

が罹患し、特に今年は大流行になると予想されています。花粉症は今では国民病とさえ

言われるようになりました。

花粉症とはアレルゲンといわれる植物の花粉(抗原)に長年暴露されることによって身体

の中に抗体が出来た後、あらたに同じ花粉にさらされた時に起きる非常に強い反応(アレ

ルギー反応)の状態を言います。

具体的な症状としては目が痒い、流涙、目やに、目の異物感、充血等が見られる。

鼻の症状としてはくしゃみ、鼻水、鼻づまり、等の刺激症状があります。

その他皮膚のかゆみや咽喉の異物感やヒリヒリした刺激感等が見られます。

一般的に言って鼻水だけだと感冒症状に似ているが、同時に目が痒いとか涙目や充血等

の目の症状があれば花粉症を考えてよいでしょう。

抗原になるものは日本では杉やヒノキの花粉が主ですが、当地では白樺の花粉等も抗原

になります。植物以外ではダニ、カビ、酵母、その他ホコリも原因になります。

春から夏、秋にかけて咲く植物、カモガヤ、ブタクサ等も原因になります。

対策としては花粉からの影響を避けることが一番で、晴れた日の外出は避け、窓は閉め

ておきましょう。外出するときはマスクやメガネを使用し、帰宅したときはうがい、洗眼、鼻を

かむことを実行しましょう。

室内の掃除が大切で、室内の花粉を除去し同時にダニ、カビ、ハウスダスト等を減らしましょう。

この花粉症は一般的にはアレルギー体質の人がなりやすいと言われています。特に注意

しなければならないことは、杉やヒノキに対するアレルギーを持った人が別の新しい抗原

にさらされると、新しい抗原に対する抗体を容易に持つようになることです。したがって当地

に杉やヒノキが見られないからといって安心はできません。知らない間にアレルギーの範囲

が拡大して、いままでとは異なった新しい抗体(アレルギー反応)を持つようになっている

かもしれません。

過去に花粉症になったことのある方は注意が必要です。最近はアレルギー体質の方が

増えており、さらに当地の住居は本国と比較して密閉性が高いので、ダニやハウスダスト

の影響を無視することは出来ません。

花粉症かなと思った時は、早めの受診をおすすめします。放置すればアレルギー反応が

次第に強まって治りにくくなるので、早期に治療を開始して花粉症の重症化を防ぐことが

大切です。

 

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