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テレビ電話について

 

ブロードバンド回線が普及して、やってみたいことが色々ありますね。

私はVPNでブロードバンドの恩恵にあずかりたいと思いますが、

高速大容量回線のメリットを生かしてテレビ電話をやってみたいという

希望も持っています。

前のページでご紹介した富士通の開発した医療用ベッドに付属した

機器にヒントを得たものです。

別項「健康について」の項で、老人が入院した話を掲載しております

が精神的な、或いは医療行為ではない言葉のふれあいとか介護という

側面から、テレビ電話が大いに活躍できるのではないかと思っていま

す。

たとえば現在、外界からの刺激が欠乏していてぼけつつある老人に

音、顔かたち、色光という3つの側面から刺激を与えることが出来ます。

テレビ画面の中で、自分の知り合いが大きく映りそこから話しかけられ

ればある程度の刺激になることは間違いがありません。

画面に映し出されたのが、患者の知り合いであればなおさら話が進む

ことでしょう。とにかく一度寝たら、あっという間にぼけが進むというのが

老人介護の難しいところです。ベッドの上で横にはさせても眠らせない、

老人がぼけてしまう前に、一刻を争ってでも刺激を与え続けることが

何よりも大切なことなのです。

そうして、みすみすぼけさせてしまうことのない様に、少しでもITが役

に立つのであれば素晴らしいことではないかと思うのです。

 

ITによるテレビ電話導入によって次のメリットも生まれます。

まず、患者の健康状態を視覚によって観察することが出来ること。

場合によれば、声をかけて患者に問い合わせをすることが出来ること。

また、老人の話し相手として世間話をすることが出来ること。

専用の設備をもうけようとすると大変な金額がかかると思いますが

ブロードバンド回線を引き込んだ家庭であれば、ノートパソコンとCCD

カメラが一台あれば、24時間監視をすることが出来ます。

 

もちろん、患者の病床に出向いて直接会話をし、看護が出来れば最高

ですが、誰でもがそんなに自由な時間を持っているわけではありません。

患者と介護者の間の空間・時間的距離が少しでも縮まればそれにこした

ことはありません。

 

こんなコンピュータの利用法もユビキタスコンピューティングのありかたと

思われます。