updated 2000/12/23

雑誌への投稿から
 
長いようで短い記憶装置の寿命
 
写真は銀塩で撮影が一番
 
(日経パソコン 2000年9月18日号 P.262〜263)

 日経パソコン9月4日号の読者の広場に投稿された木所さんのご意見に共感を覚えました。このような不安はデジタルカメラに限りません。情報の記録について気がついたことを挙げてみましょう。

1. 8mmムービーフィルム
 映像を記録した8mmフィルムがあっても、映写機がないため映写することができません。過去に写したフィルムがそのまま眠っています。

2. βビデオテープ
 我が家には10〜20年前にソニー製ビデオデッキを使っていました。テレビ番組で残しておきたい番組を録画したものがたくさんありますが、今では再生デッキがなく見ることができません。
また、β式ビデオカメラ(借用品)で撮影したわが子の姿も見ることができません。

3. 8mmビデオテープ
 数年前、海外旅行で8mmビデオカメラを使いました。とても思い出深い旅行でしたが、そのカメラも今では故障したため、再生することもできなくなりました。修理したり、VHSテープへ変換してもらうことも考えられますが、どちらも有料となってしまうため、その気はありません。

4. パソコン用FD(フロッピーディスク)
 過去にMS-DOS用の8インチや5インチディスクで多くのデータを保存していました。今ではこれらのデータを読み出すことはできません。
当時印刷しておいた重要なデータのみを今のパソコンに再入力しています。

 さて、本題のデジタルカメラのことですが、私の場合は、デジカメはメモ用と割り切り、重要なシーンでは銀塩カメラと両方で使用することにしています。デジカメでは大事な写真もちょっとした操作ミスで消去されてしまう可能性があります。また、パソコンのハードディスクに保存しておいてもはいつ壊れるかわかりません。最終的にはCD−R/RWやMOに保存することになるでしょう。

 しかし、その映像は我が子や孫の世代まで保存できたとしても、再生して見る機器がそのときまで存在しているでしょうか。上記1〜4の状況を考えても、不安はどうしても隠せません。今の段階では、写真は従来の銀塩カメラで撮り、プリントしたものをアルバムに保存しておくことが最良であると信じています。家が火事で焼失しない限り、永久保存できる唯一の方法だと思うからです。

 「日経パソコン」には上記のような、データの永久的保存方法と利用方法を記事にしていただきたいと思います。
1.記録メディアと保存能力
2.記録メディアへの保存形式
3.再生機器の将来性
などを知りたいものです。



左から 8インチ、5インチ、3.5インチのフロッピーディスク
最初に買ったパソコンではカセットテープや8インチFDが使われていました。
さらに古いコンピュータでは紙テープや紙カードが使われていました。