私とGガンダムの出会い



ということで、出会いの話である。

実は、私とGガンとの出会いは、かなり遅かったのである。
事もあろうに、初めて見たのが決勝リーグのクライマックス近く、ドモン対
チボデー戦だったのである。なってねー。

 
さて。
前項「Gガンダムとガンダムを考える」をお読みいただいた方はお分かりかと
思うが、当時、私は、「ガンダム」という作品に偏見をもって生きていたので
ある。
そして、「ガンダムでないもの」を求めていた。
それはすなわち(私の偏見で言えば)「分かりやすいもの」「燃える
もの」「見ていて楽しいもの」
である。

そんなわけで、一時期「NG騎士ラムネ&40」などに寄り道しつつ、しかし
一方では完全には自分を納得させることが出来ず、時は流れていくのである
(ただ、このアニメを見た事により、私は自分の求めている物のキーワードが
「熱血」であることを知るわけで、そういった意味では意義深いアニメで
ある)。

 
やがて、私は、ある人物と出会う。
その人物、仮の名を雨月秋成(あめつき・しゅうせい)氏という方で、私と
同じ草の根ネットの常連だった方である。
彼はある日、私が氏の家に遊びに行った時、あるビデオカセットをデッキに
セットしながらこう言ったのである。

 「浅漬さん、ジャイアントロボです。
  ジャイアントロボは見なければ負けです」


そのビデオ・・・「ジャイアントロボ The Animation」。それこそが、私を
「Gガンダム」へと誘う直接のきっかけになったアニメだったのである。
ここではその内容については詳しくは語らないが、「今川監督の巨大
ロボット+超能力アニメ」
という単語から、見ていない方は内容を想像
していただきたい。

とにかく、ジャイアントロボは凄い! ということになり、今川監督は凄い!
ということになり、そういえば今川監督が「ガンダム」やってるよね、って
ことになり・・・

 
そして、初めて「Gガンダム」を見たのが(先程も言ったが)決勝リーグ、
新シャッフル同盟同士の決戦の第1戦である(もう物語のクライマックスも
近いね(^^;)。つまりドモン対チボデーの回だな。

「新必殺技」を編み出したチボデー、そしてそれに対抗すべく特訓を重ねる
ドモンとアレンビー。既にこの時点でガンダムではない。
やがて鳴らされるゴング、放たれる「豪熱マシンガンパンチ」。しかしそれを
根性でなにげに分身してかわすゴッドガンダム。
私はこの時点で、何かが自分の中で高まってくるのを感じていた。それは
すなわち、自分の探し求めていたものが目の前にあるのかもしれない、という
期待と高揚感であった。

やがて、それが現実へと変わる時が来る。
そう、最大の見せ場、「爆熱ゴッドフィンガー」炸裂の瞬間
ある。
鳴り響くストリングスの刻み、絶叫する関智一。七・七の決め台詞。
輝く後光、赤熱する掌。

   そう、「答え」はここにあった!

実は、この時、その確信度は80%。
100%になるのは、その2週後、「Gガン屈指の名勝負」と謳われる
対サイシー戦を見た時である。「真・流星胡蝶剣」だ。あれは燃えた。
本当に燃えた。死ぬほどに。

 
そんなわけで、結局その直後に知人から全話のビデオを借りてチェックし、
そのまま最終回、それこそ「お前が、欲しい〜っ!」とか「石破ラブラブ
天驚拳」とか(これって賛否両論あるけど、私は大賛成派)まで突っ走り、
そのまま「W」「X」を経た現在も勢いで突っ走っているのである。

 
以上、出会いの話であった。

(おしまひ)





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