勇者たちが
教えてくれたこと

〜「ブレイブサーガ」プレイレビューに代えて〜




というわけで、勇者シリーズ版の「スーパーロボット大戦」とも言える(ミも
フタも無いな(^^;)タカラの「ブレイブサーガ」がらみの話である。
なもんで、本来はゲームページに置くべきかも知れないとも思ったが、話が
かなり「熱血」の根幹にかかわるような気がするので、ここに置く。

で。
実は、俺は「勇者王ガオガイガー」以外の勇者シリーズを
ほとんど見ていない

だから、今回「ブレイブサーガ」をプレイして、俺が得たこと、そしてここで
書くことは、恐らく、勇者シリーズをきちんと見ていた方なら、それこそ
常識以前のレベルの事なんだろうと思う。
が、俺はそれを「今」知った。
まぁ、要するに「なってねー」わけであるが(苦笑)、それでも、今、俺が
このことを学べたことは、俺のこれからの人生にとってプラスだと思うし、
だからこそ、こうして書き残しておく価値があると思うのである。




まず、前置きである。
このゲームを始める前、「勇者王ガオガイガー」から、俺が学んだこと。
それは「勇者たれ」であった。
「勇者」、すなわち「勇気ある者」
GGGという組織は、まさにライトスタッフの集まりである。能力的なことは
もちろんのこと、その心、その勇気において、である。
いかに困難な状況においても、決して諦めない心。
愛するものを守る心。
ゼロに近い確率を、100%にできる心。
それこそが「勇気」だ。

そして「命」の力。
怒り・嫉妬などの「負の感情」をあえて否定せず、生きるためにもがきあがく
その力は、機界昇華を司り、生命を否定するZマスターを打ち破り、そして
機界新種ゾヌーダの物質昇華の能力すら凌駕したのである。

すべての戦いが終わった後、ナレーションが我々に語り掛ける。
「勇気の心ある限り、我々一人一人が勇者であることを忘れてはならない」
と‥‥。

しかし、残念ながら、俺にはそうは思えない
恐らく、どう転んでも、凱や護、大河長官、その他GGGスタッフには、
追いつけないと思う。それは能力は言うに及ばず、その勇気においてもだ。
だから、俺自身が「勇者」になることは、少なくとも今は、出来そうに無い
のである。

だが、勇者を目指すことは、できる。
それを心掛けて生きていけば、彼らと同一のレベルまでは行かなくても、
彼らに近いところまでは、行けそうな気がする。
だから、俺は自分に言い聞かせながら、生きている。
「勇者たれ」と‥‥。


さて、いよいよ本題。(^^;
今回、ブレイブサーガをプレイして、ガガガ以外の勇者シリーズに触れ、
そこから俺が学んだこと、である。

勇者シリーズは「勇者エクスカイザー」「太陽の勇者ファイバード」「伝説の
勇者ダ・ガーン」「勇者特急マイトガイン」「勇者警察ジェイデッカー」
「黄金勇者ゴルドラン」「勇者指令ダグオン」そして「勇者王ガオガイガー」
と続くわけであるが、ガオガイガーの話は既にしたのと、ダグオンはまた若干
異質だと思うので(後述)、まずはエクスカイザーからゴルドランまで、
そしてゲームオリジナルの「勇者聖戦バーンガーン」の話である。

これらの物語において、「勇者」は、主人公の少年よりも、むしろロボットで
ある。そして、少年は、そのサポート役として、また主人として、ロボットと
一緒に戦うわけである。
ここで重要なのは、少年たちはごく普通の能力しか持っていない
いうことである。
彼ら自身に、正面切って悪と戦える力は無いのだ。
しかし、彼らは、「勇者」を助けることが出来る。
番組によって形は違えど、彼らがいるから、「勇者」は戦えるのだ。

ごく普通の少年でも、勇気があれば、勇者を助けることが
出来るのだ。


勇者にはなれなくても、勇者を助ける少年には、なれそうな気がする。
勇気さえあれば、彼らには、なれそうな気がする。
いわば、「勇者よりちょっとだけ敷居の低い存在」
それが、彼ら‥‥コウタ、ケンタ、星司、舞人、勇太、タクヤなのである。
彼らにならば、ちょっと頑張れば、なれるんじゃないかと思うのである。

だから、まず、あの少年たちになろう。
他に何も無くてもいい、勇者を助けられるような、勇気を
持った人間に、まずは、なろう。
無論、目指すは、その先にある「勇者」だ。


そう思う、1999年の俺である。

あ、でも、舞人くんは資産的に無理かも(笑)。(彼の場合は、旋風寺財閥の
御曹司として生まれたことに対するノーブレス・オブリッジという側面が
あるし。)



というわけで、最後に、残ったダグオンであるが、彼らの場合、自分たちが
戦うという点において、ある意味ガガガと変わり無いのである。
が、彼らは、その(個人としての)戦闘力、そして「勇気」や「覚悟」という
面では、GGGの勇者たちに比べてずっと「未熟」である。
普通の高校生だった彼らが「無理やり勇者にされて」しまったからであるが
(いわば「高校生版パーマン」だな(笑))、そう考えれば、彼らもまた
我々に身近な存在なのかもしれない。
しかし、彼らも、少しずつ、しかしきちんと「勇者」になっていくのであり、
やはり、勇者は日ごろの心がけが重要なのであるな。
(ちなみに、ダグオンのOPなんぞを聞いてると、この番組の裏テーマは
「古きよき青春」であるような気がするが、それはまた別の話である。)



以上、勇者王ガオガイガー、そして(ブレイブサーガを通して)それ以前の
勇者シリーズから俺が教わったことであった。

最後になるが、ブレイブサーガをプレイする前は、私はシミュレーション
ゲームは非常に苦手な人間であった。
初めてプレイしたのはX68000版「スーパー大戦略」であるので、プレイ暦だけ
見れば10年を超えているはずであるが、それでも、サクラ大戦の2面で
大神隊長が死んだりしているのである。
人に言わせれば、俺には根本的に「戦略思想」というものが欠如している
らしいが、本当のところは分からない(苦笑)。
ちなみに、結局、サクラ大戦は、カミさん(「ファイアーエムブレム」を
攻略本無しでクリアする人)を参謀にしてクリアしたっけなぁ。(^^;

そんな私なので、ブレサガの1面で死人が出たりしたわけであるが、しかし、
その後、「射程」の概念をつかんで「敵の射程外から攻撃することによって
反撃を受けなく出来る」ということを覚え、「ユニットの向きによる命中率
修正」を理解して「敵の背後を突くと命中率が高い」ことを覚え、アイテムの
使い方とタイミングを覚え‥‥というように、少しずつ少しずつ、スキル
アップしているのである。
それはあたかも、ゲーム内で、「勇者聖戦バーンガーン」主人公・瞬兵くんが
少しずつ成長しているのと、歩を同じくするようにである。
プレイヤー(視聴者)と同じように、成長する主人公‥‥。
実は、こんな一体感も、このゲームの、ひいては勇者シリーズの魅力だったの
かもしれないな、と思う俺なのであった。





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