だから、どうしてこんなに忙しいのか。(;_;) しかし、忙しいとはいえ、土曜日は早く終わるので、久々にまともな更新が 出来そうなのである。 そういうわけで、今日はFEGNOMASHICである。 まず「F」であるが、先日も書いた通り、ここでは飛ばして、あとで述べるので ある。 というのは、この「F」はFibrous Dysplasia、つまり線維性骨異形成症であり、 そしてこの疾患は、さまざまな疾患に類似したX線画像を呈するのである。 だもんで、これは、別の疾患を全部やってから、改めてやることにする。 実際に鑑別を挙げるときも、恐らく他の疾患を全部考えてから、最後に考える ことになるだろう。EGNOMASHICF。エグノマシックフ。なんか座りが悪い。(^^; 巣と決まれば、早速次の「E」。ここには2つの疾患が入る。Enchondroma (内軟骨腫)とEosinophilic granuloma(好酸球性肉芽腫症)だ。 まずEnchondroma。これは指骨の溶骨性腫瘍では一番多い。教科書には 「手の良性溶骨性の病変はまず内軟骨腫と考えて良い」とまで書いてある。 ちなみに、指の溶骨性腫瘍で一番多いのは内軟骨腫だが、内軟骨腫は指だけに 出来るわけではなく、軟骨から形成されるいずれの骨からもできてくる。 で、指以外の部位に出来た場合は、必ず軟骨基質の石灰化を伴う。指に 出来た場合は、普通は軟骨基質の石灰化は見られない。 ということは、もし指以外の部位の溶骨性腫瘍で石灰化が見られなければ、 内軟骨腫は除外できることになる。覚えておくべし。 内軟骨腫と鑑別するのが難しい疾患を2つ挙げると、まず骨梗塞。これは 内軟骨腫と違って「はっきりした硬化性の蛇行した辺縁」を持つのが骨梗塞、 また逆に、骨内膜に波打つような所見があれば内軟骨腫、なければ骨梗塞である。 とはいえ、なかなか教科書通りには行かないものらしい。(^^; もひとつ鑑別といえば、内軟骨腫と軟骨肉腫の鑑別も難しいらしい。が、軟骨 肉腫が「痛い」のに対して内軟骨腫は「痛くない」。つまり臨床症状で 鑑別がつく場合があるのである。 最後に、内軟骨腫がらみの系統疾患を2つ。まず内軟骨腫が多発することがあり、 これはOllier病という。何て読むんだべ(^^;。オリエ? もひとつ、多発性内軟骨腫に、さらに軟部組織の血管腫を伴ってくると、これは Maffucci症候群と呼ばれる病態となる。これも何て読むんだか分からん。(^^;; マッフッシーとか、そういう間抜けな発音をするんだろうか。 次はもうひとつの「E」、好酸性肉芽腫症に行かなければならないところで あるが、残念ながらエネルギー切れである。 っていうか、どうしてこんなに眠いのだ。眠りの精霊サンドマンに砂でも かけられたか。 明日は一日当直であり、平和な当直であれば更新できる模様。荒れればパス。 荒れないことを祈れ。 |