軟骨がうめえんだよ軟骨がァァァァァ!(しつこい) っていうか、勉強ページで荒木飛呂彦ネタをフィーチャーする行為は 何かが間違っている気がしてならない。(^^; さて、今日は軟骨形成を特徴とする病変のさわりのところをやるのである。 ぶっちゃけ、軟骨は画像でどう見えるのかという話である。 まずはX線やCT。例えば骨内の軟骨形成性腫瘍の場合は、作ってくる軟骨は 分葉状となる。
でもって、それがその形のまま、骨皮質の内側から皮質を押すような感じで膨張 するため、骨皮質の内側には波状の骨吸収縁が形成される。
これをendosteal scallopingと呼ぶ。特徴的所見なので覚えとくよろし。 もひとつ、軟骨に特徴的な所見がある。 さっきも言ったように、軟骨は分葉状に発育するわけだが、その分葉の辺縁や 隔壁部に、なぜか石灰化や骨化が起こりやすいのである(いや、本当は理由が あるんだが)。
赤いところが骨化してる部分な。 だもんで、そういう部分に石灰化が起こるので、必然的にその形は、円弧や リング状、ってことになる。
これをrings and arcs calcificationと呼ぶ。ってそのまんまやん。
何はともあれ、この2つこそが、X線画像での軟骨である。 ほいじゃ次、MRIいってみよー。 軟骨には、硝子軟骨、粘液様軟骨、線維軟骨、類軟骨なんてのがあるんだが、 これらはいずれも、成分は「II型コラーゲン」と「プロテオグリカン」である。 でもって、今回の目玉はプロテオグリカン。こいつは水をたくさん含むため、 こいつが多い組織はT2強調像で高信号に、少ない組織は低信号に見えるのである。 具体的に、プロテオグリカンが多いのは硝子軟骨と粘液様軟骨、少ないのは類軟骨。 よって、これらの組織がどんな腫瘍に含まれているかが分かれば、おのずと 各腫瘍におけるMRIのT2強調像での信号強度が分かってくるわけであるが、この辺は また明日のお楽しみである。 明日は軟骨形成性骨腫瘍の各論に入れるか否か。そんな感じで。 |