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『
明石(大島本)
』
音もいと二なう出づる琴どもを、いとなつかしう弾き鳴らしたるも、御心とまりて、
「これは、女のなつかしきさまにてしどけなう弾きたるこそ、をかしけれ」
と、おほかたにのたまふを、入道はあいなくうち笑みて、
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第二章 明石の君の物語 明石での新生活の物語 [第五段 源氏、入道と琴を合奏]
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