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 『薄雲(大島本)

 三十七にぞおはしましける。されど、いと若く盛りにおはしますさまを、惜しく悲しと見たてまつらせたまふ。
 「慎ませたまふべき御年なるに、晴れ晴れしからで、月ごろ過ぎさせたまふことをだに、嘆きわたりはべりつるに、御慎みなどをも、常よりことにせさせたまはざりけること」

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  第三章 藤壺の物語 藤壺女院の崩御  [第二段 藤壺入道宮の病臥]

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