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 『手習(大島本)

 など言ひて、夜更けておはし着きぬ。
 僧都は、親を扱ひ、娘の尼君は、この知らぬ人をはぐくみて、皆抱き降ろしつつ休む。老いの病のいつともなきが、苦しと思ひたまへし遠道の名残こそ、しばしわづらひたまひけれ、やうやうよろしうなりたまひにければ、僧都は登りたまひぬ。

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  第一章 浮舟の物語 浮舟、入水未遂、横川僧都らに助けられる  [第七段 尼君ら一行、小野に帰る]

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