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『
賢木(大島本)
』
朝夕に見たてまつる人だに、飽かぬ御さまなれば、まして、めづらしきほどにのみある御対面の、いかでかはおろかならむ。女の御さまも、げにぞめでたき御盛りなる。重りかなるかたは、いかがあらむ、をかしうなまめき若びたる心地して、見まほしき御けはひなり。
ほどなく明け行くにや、とおぼゆるに、ただここにしも、
「宿直申し、さぶらふ」
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第二章 光る源氏の物語 父桐壺帝の崩御 [第四段 源氏朧月夜と逢瀬を重ねる]
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