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『手習(大島本)』
「川に流してよ」と言ひし一言より他に、ものもさらにのたまはねば、いとおぼつかなく思ひて、「いつしか人にもなしてみむ」と思ふに、つくづくとして起き上がる世もなく、いとあやしうのみものしたまへば、「つひに生くまじき人にや」と思ひながら、うち捨てむもいとほしういみじ。夢語りもし出でて、初めより祈らせし阿闍梨にも、忍びやかに芥子焼くことせさせたまふ。
第二章 浮舟の物語 浮舟の小野山荘での生活
[第一段 僧都、小野山荘へ下山]
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第二章 浮舟の物語 浮舟の小野山荘での生活
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