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『
夢浮橋(大島本)
』
と聞こえ動かして、几帳のもとに押し寄せたてまつりたれば、あれにもあらでゐたまへるけはひ、異人には似ぬ心地すれば、そこもとに寄りて奉りつ。
「御返り疾く賜はりて、参りなむ」
と、かく疎々しきを、心憂しと思ひて急ぐ。
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第二章 浮舟の物語 浮舟、小君との面会を拒み、返事も書かない [第四段 小君、薫からの手紙を渡す]
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