検索結果詳細


 『明石(大島本)

 「旅衣うら悲しさに明かしかね
  草の枕はも結ばず」
 と、うち乱れたまへる御さまは、いとぞ愛敬づき、言ふよしなき御けはひなる。数知らぬことども聞こえ尽くしたれど、うるさしや。ひがことどもに書きなしたれば、いとど、をこにかたくなしき入道の心ばへも、あらはれぬべかめり。

 130/331 131/331 132/331

  第二章 明石の君の物語 明石での新生活の物語  [第六段 入道の問わず語り]

  [Index]