検索結果詳細
『
蓬生(大島本)
』
など、さしも思されぬことも、情け情けしう聞こえなしたまふことども、あむめり。
立ちとどまりたまはむも、所のさまよりはじめ、まばゆき御ありさまなれば、つきづきしうのたまひすぐして、出でたまひなむとす。引き植ゑしならねど、松の木高くなりにける年月のほどもあはれに、
夢
のやうなる御身のありさまも思し続けらる。
152/173
153/173
154/173
第三章 末摘花の物語 久しぶりの再会の物語 [第四段 末摘花と再会]
[Index]