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 『藤裏葉(大島本)

 三日過ごしてぞ、上はまかでさせたまふ。たち変はりて参りたまふ夜、御対面あり。
 「かくおとなびたまふけぢめになむ、年月のほども知られはべれば、疎々しき隔ては、残るまじくや」
 と、なつかしうのたまひて、物語などしたまふ。これもうちとけぬる初めなめり。ものなどうち言ひたるけはひなど、むべこそはと、めざましう見たまふ。

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  第二章 光る源氏の物語 明石の姫君の入内  [第四段 紫の上、明石御方と対面する]

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